伊那市の金属部品加工企業「フロンティア」が事業停止:負債額2億4千万円、リーマン・ショック影響と経緯

掲載日2023.9.23

伊那市に拠点を置く金属部品切削加工専門の「フロンティア」が、22日までに事業の停止を公表しました。東京商工リサーチ松本支店の情報によれば、同社は事後の処理を弁護士に一任しており、負債の総額は2022年9月期末で約2億4千万円とされています。

この支店の情報によると、フロンティアは1996年に設立された同名企業が前身であり、下請け業者として金属部品の切削加工を行っていました。ピーク時には年間売上が4億円を越える成功を収めていたものの、2008年のリーマン・ショック後、受注数が大幅に減少。その影響で債務超過の状態に陥りました。2021年には新しい名前の企業を設立し、事業を会社分割を通じて引き継いだ後、社名を「フロンティア」に改称。旧会社の清算を試み、再建を目指しましたが、赤字が続き、資金繰りが困難となっていた。

会社概要

会社名株式会社フロンティア
法人番号9 – 10000103 – 2882
代表代表取締役社長 菊地 統太郎
所在地【本社】
〒399-4501 長野県伊那市西箕輪2148番地52
【第二工場】
〒399-4501 長野県伊那市西箕輪1903番地
電話番号0265 – 74 – 8834
FAX番号0265 – 74 – 8835
営業品目各種治工具設計・製作
金型設計・製作
精密機械部品加工
資本金30万円
創業年月日平成8年12月20日
設立年月日令和2年1月23日(会社分割による新設会社起ち上げ)
従業員15名程度
取引先銀行アルプス中央信用金庫 信大前支店
長野銀行 伊那支店
八十二銀行 南箕輪支店
長野県信用組合 伊那支店

沿革

1996年12月創業者 菊地睦昭 により伊那市西箕輪1903番地に有限会社フロンティアとして設立。
2001年3月工場・事務所棟を増築。
2002年4月資本金830万円に増資。
2007年5月伊那市西箕輪2148番地52伊那インター工業団地内に移転(従来の本社工場は第二工場に)。
2008年9月有限会社フロンティアから株式会社フロンティアへ商号変更。
資本金を1,950万円に増資。
2020年3月吸収分割による事業承継を行う。新経営体制を発足。代表取締役に菊地統太郎が就任。