北佐久郡御代田町に本社を置くミネベアミツミは、新たな経営体制のもと、吉田勝彦取締役専務執行役員（61歳）が2021年4月2日付で社長に昇格すると発表しました。これに伴い、貝沼由久会長兼社長（67歳）は、会長兼最高経営責任者（CEO）の役職に就きます。この社長交代は、14年ぶりの出来事となります。

ミネベアミツミの成長と展望

貝沼氏のリーダーシップのもと、M&A戦略を含む多岐にわたる経営手法により、ミネベアミツミは連結売上高1兆円を超える企業へと成長しました。新社長の吉田氏は、これまで経営管理部門での経験を活かし、貝沼氏との連携により、さらなる経営力の強化を目指します。

新体制での役割分担

貝沼氏は経営戦略の立案や人材育成を主導し、吉田氏は最高執行責任者（COO）兼最高財務責任者（CFO）として、事業執行に注力します。代表権は引き続き貝沼氏が保持します。

貝沼氏の功績とM&A戦略

貝沼氏はミネベア時代からM&Aを通じた拡大路線を推進し、ミツミ電機との経営統合をはじめ、複数の企業を子会社化しました。この戦略により、ミネベアミツミは多様な製品と技術を組み合わせることで競争力を高めています。吉田氏もこの方針を継承し、新たな成長を目指します。

吉田勝彦氏について

吉田勝彦氏は中央大学卒業後、1984年にミネベア（現ミネベアミツミ）に入社。経営管理本部副本部長兼経営管理部長、常務執行役員などを歴任し、2019年10月から専務執行役員を務めています。

ミネベアミツミ