社員の道しるべとなる
わたしたちの会社は、廃棄物の処理を行っている会社であり、45歳の時に3代目として会社を引き継ぎました。その際に作った経営理念である「地域に愛され、必要とされる会社とする。社員が物心共に幸福と思える会社とする。」は、我々の行動や考え方の基本となっています。現在680人ほどの従業員とともに働いていますが、彼らが目指す方向を示すのは社長である私の役目であると考えています。
リーダーの役割とは
幼い頃は勉強が嫌いで、小中高と野球に熱中していました。キャプテンを任せていただいた経験から、リーダーの役割は方向を示すことであると学びました。野球の県大会でベスト4に入るという目標を達成するために、キャプテンとしてチームが目指すべき方向を示すように心がけていました。チームとしてベクトルを合わせて一緒に進んでいくために、コミュニケーションを大切にしていましたね。
学生時代にやり残したことは山ほどあります(笑)。彼女と長く付き合ってもう一度青春時代を過ごしたいですし、学問的な経営の勉強もしたいです。お金はありませんでしたがバックパッカーで海外に行ったりもしており、もっといろんなところに行っておけばよかったなとも思います。
現状を受け止め前に進む
2021年7月に工場が土砂災害に遭う困難に直面しました。作って1年ほどしか経っていない工場が被災し、使えなくなってしまった時は言葉になりませんでしたね。また、コロナ禍では業績が下がり赤字になりました。災害をはじめとした自然を相手に課題解決を図る際は、まず現状をしっかりと受け止めることを大切にしています。その上で、ここからどうしていくか、社員一丸となって話し合いを進めたことで、今後自分たちの進む方向性が自然と広がっていきましたね。
正直に、真面目に
毎日200台を超えるトラックが廃棄物回収のために動き回っています。これだけの数のトラックを動かしている企業は国内にもなかなかないため、我々の強みの1つであると考えています。一般廃棄物の回収の際には、市民の皆さんから感謝のお言葉を頂くことがあります。「ありがとう」と言われるとやっぱり嬉しいですね。
また、会社として「正直である」ことに強いこだわりを持っています。我々の業界には、過去に廃棄物の不法投棄の問題など、嘘をついた事例があります。悪いことをしても、会社は長く続かず、良い成果を得られることもありません。過去を振り返り、正直に、真面目に、仕事をしていこうという声掛けは社内でも行っています。
社員と同じ目線に立って考える
社員が働きやすい職場にするために、風通しの良い職場づくりを心掛けています。職場の風通しの良さを左右するのは社長をはじめとする管理職の人間だと考えており、(あわてない/おこらない/いばらない/くさらない/まけない)を心掛けるようにしています。
また、社員と関わる上で、現場目線に合わせることも意識していますね。現場には現場なりの文化や考え方があり、彼らもそれに対してプライドを持ち一生懸命働いてくれています。立場の違いを言い訳にすることなく、同じ目線・同じ気持ちになって関わることで、お互い喜んで仕事を受け合うことができると考えるからです。
自主性のある方々と成長していきたい
新しい事業ではなく、既に始めている事業をさらに広げていきたいという展望を掲げています。例えば、海外との貿易量の拡大や、長野県外での売り上げを伸ばしていきたいと考えています。我々の業界は社会からの要請が多く、まだまだやれることはたくさんあります。
今後事業をさらに大きくし成長していく上で、直富商事の文化を理解し活躍してくれる方々と一緒に働いていきたいと思っています。誰しも失敗を恐れると思いますが、一歩二歩だけでも、まずは動くことの方が大切です。自分で考え、動き、結果を出すような自主性のある方々とともに成長していきたいです。
地域に愛される会社となるために、何事にも正直に向きあう
直富商事の文化を大切に、これからも成長を続けていきたい