長野のまちづくりを担う会社
私たちは土地の開発設計をメインにまちづくりを行っています。何もない土地に対して、商業施設や住宅施設などの建物を建てるための準備を行うことや、商業施設に来てもらうための申請許可を取ることを行っています。このような仕事を通して、地を作ることで雇用の創出に寄与することが魅力の一つです。都会に人が出て行ってしまう理由の一つとしては、地方に働ける場所が少ないことだと考えています。私たちの仕事を通して魅力ある企業を地方に連れてきて、そこが働く場所につながればいいなと思っています。
ご縁がつながって今がある
幼い頃は野球少年でした。当時は、リーダーとして皆を先導していくタイプではありませんでした。また、学生時代の後悔としては、勉強をやっておけば良かったことです(笑)。人間誰しもいつか必ず勉強しなければいけない時が来ます。それが遅いか早いかだけの違いです。今は勉強が嫌いでも、やらなければいけない時に気づき、行動に移せるかが大事です。
今の会社では、中学の時に同じクラスだった同級生が一緒に働いてくれています。これまでの出会いや経験があって今のご縁につながっていると思うので、その大切さを忘れずに経営を行っています。
相手の立場に立って物事を捉える
以前働いていた会社の先輩が独立していく姿をみて、私自身も将来は独立したいと強く思うようになりました。その後、先代の社長から跡を継がないかと声をかけていただき、2005年に社長に就任しました。社長に選んでいただいた理由の一つとしては、人に好かれる力や、何を求めているか聞き出す力が強いことだと考えていますね。人と何か物事をやり取りする際には、相手の立場に立ち、何を求められているのか見極める洞察力が大切であると考えています。
50周年という節目を迎えて
50周年を迎えて、「株式会社d-ネクスト」に社名を変更しました。元々は第一土建コンサルタントという会社名でしたが、事業拡大により通信設備の業務にも携わるなかで、第一土建コンサルタントという名前では、どんなことをしている会社かイメージがつきにくいなどの課題も出てきました。そこで、前の会社名の第一と土建の頭文字から“d”をとりました。次の100周年に向けて成長していこうという意味を込めて“ネクスト”を選びました。会社の印鑑を作るついでにdネクストという社名を占ってもらったところ、d-ネクストとハイフンをいれることで大吉になるよといわれ、現在の社名となりました。実は、「株式会社d-ネクスト」という社名の中でハイフンが最も大切なんですよ(笑)。
1人でも欠けてはいけない
私たちの仕事は、チームで行うものであり、一人でも抜けてしまうと大変です。加えて、一人前になるには3〜5年かかり、人材を一人育てるのにも時間がかかります。会社として50周年を迎えて、会社が始まった当初は3人だったところから今では40人ほどの従業員と働いていますが、会社の組織的にはまだまだ発展途上です。先輩社員から後輩社員へ指導するマニュアル作りも進めていきたいと考えている段階です。
また、職場ではフリーアドレス制度を取り入れています。私も含めて社員は出社すると、席を決めるためのくじを引いてもらいます。当たった番号が書いてある席で一日仕事をしてもらい、また次の日にはリセットされる仕組みです。そうすることで、管理職などの立場に関わらず社員同士がコミュニケーションをとりやすくなります。社員個別に荷物を入れる棚を設置してあり、机に荷物を置いておかなくなるのでオフィスもきれいに保たれるというメリットもありますね。
業界のブランディングを進めていきたい
私たちの仕事は、土木設計業界の中でもニッチな仕事です。建築という様々ある仕事内容の中でも、開発という一番初めに行われる部分の仕事を行っています。開発という分野がなければ建築は始まらない、とても重要な部分を担っている仕事である一方で、その認知度は全国的に見ても低い現状にあります。そこで、私たちの会社のブランディング以上に、開発の仕事を認知してもらうための行動の必要性も感じています。
多くの方々のおかげで、長野県内ではまちづくりにおいてなくてはならない存在になりつつあるのではないかと思います。しかし、そこで満足することなく、開発という仕事を日本全国で広めていくために、先導して進んでいきたいと思っています。
様々なご縁がつながり、今の会社の姿がある
昔からの仲間や社員への感謝を忘れず、次の100周年を目指す