任期満了に伴う下高井郡木島平村長選挙が5日に投開票され、無所属で立候補した3人の競争の末、現職である日台正博氏（66歳、内山在住）が新人の前村議会議員、江田宏子氏（59歳、北鴨在住）と丸山邦久氏（67歳、山口在住）を大差で下し、3期目の当選を果たしました。日台氏と江田氏の票差は193票でした。

日台氏は昨年10月に再選を目指す意向を公表し、北信州木島平スキー場など村有観光施設の民営化による成果を強調。また、新型コロナウイルスの影響で困難を抱える住民への支援策も訴え、村内広範囲にわたる支持基盤を利用して江田氏の追い上げを退けました。

江田氏は、1月に立候補を宣言し、若者の移住促進や子育て支援の推進を主張しましたが、日台氏との政策の差別化に失敗し、出馬表明の遅れも響いて差をつけられました。

丸山氏は、村有観光施設の民営化に反対し、それを選挙の争点にしようとしましたが、有権者には響かなかったようです。

投票率は69.86%で、過去最低を更新した前回の選挙（64.80%）からわずかに改善しました。