西原 弘樹

株式会社 サンジュニア
西原 弘樹
HIROKINISHIHARA

太陽エネルギーと地域密着の取り組みで未来を築く。エネルギー問題に挑む企業の信念を語る社長。
掲載日2024.9.30

サンジュニア 西原弘樹社長「『どうしたらできるか』を考えて行動することが、仕事を行う上で大切」【須坂市】

太陽エネルギーと地域密着の取り組みで未来を築く。エネルギー問題に挑む企業の信念を語るサンジュニアの西原弘樹社長に、日々心がけていることや今後の展望などについてお話を伺ってきました。

インタビュアー
丸山 結

太陽エネルギーと地域密着の取り組みで未来を築く
エネルギー問題に挑むため、挑戦を続ける

目次

太陽エネルギーへの関心が芽生えるまでの私の軌跡と転機

学生時代には太陽エネルギーに対する関心は全くありませんでした。その当時、私はコンピューターに興味がありました。高校時代に父が自宅にWindowsのコンピューターを持ってきて、それを触っているうちに「これは面白いな」と感じました。当時は現在ほどコンピューターも発展しておらず、インターネットを使う際には接続先に電話をしてから利用していました。そんな時代だったので、この世界がこれからどう進化していくのか、とてもワクワクしていました。

社会人になり、株式会社北越ケーズに入社しました。そこにはPCデポというパソコン部品の専門店があり、そこで好きなパソコンに囲まれて仕事をしようと思っていました。すると、そのタイミングで当時の父の右腕だった方に声を掛けられました。その方に「人生どうするんだ。一度話に来い」と言われ、作文を書かされました。結果、私の作文は0点だと言われ、その方から「一か月後に会社に来なさい」と言われました。それがきっかけでサンジュニアに入社しました。今考えると、あの時の言葉によく素直に従ったなと思いますね。

太陽熱給湯機の販売施工から始まる製品開発とアフターサービスの一貫提供

もともと販売施工という形でスタートしました。太陽エネルギーを集め、それを熱エネルギーに変え、その下にある水を温めるという太陽熱給湯機の販売施工を行っていました。その作業をする中で、他の装置を触る必要がありました。そうすると今度、お客様から「お風呂の調子が悪いのだけど、他の機械も触れるならこれも直せるよね」といった要望が出てきました。それがきっかけでアフターサービスのチームができました。

お客様と接していく中で、「せっかくお客様になっていただいたのだから、もっと快適な暮らしや省エネな暮らしをご提案したい」と考えるようになりました。それを続けていくと、必然的にお客様の声を聞いて製品開発をする形になってきます。結果的に、製品開発、製造、販売、施工、アフターサービス、そしてお客様が使い終わった機械を引き上げて分別しリサイクルするところまで、一貫して我々が提供しています。

専門企業の一番のメリットは、お客様との距離が近いことです。何か不具合があるとお客様の方から連絡してくださり、その都度真摯に対応させてもらっています。また、毎年1回は社員がお客様のもとに訪問するようにしています。ちゃんと稼働しているかどうかを確認したり、点検したり、売った後の責任を大事にしていますね。お茶を飲んで帰ってくる社員もいます(笑)。そういった点で、人とのつながりを大切にしています。

お客様の要望に応えるための「どうしたらできるか」という姿勢の重要性

仕事を行う上で大切にしていることは、「どうしたらできるか」と考えて行動することです。お客様の要望に対して、「できません」と言うのは簡単ですが、「できないんだね」と言われるのも悔しいのです。できることには即答で回答しますが、できないことに関しては一旦持ち帰ることにしています。それぞれ専門のグループがあるので、そこに相談すると、できなくもないことが多いんです。一度立ち止まって「どうしたらできるのか」を考えてみることが大切だと思います。

自分一人の知識や理解には限界があるので、皆で一つの課題にアプローチすれば必ず解決策があるのではないかと思っています。

地域に根ざし未来のエネルギーに取り組む企業の思いと社員のつながり

太陽エネルギーや未来のエネルギー、そして地域に関心のある方と共に働きたいですね。当社はこれからも地域密着型の会社になっていきたいと考えています。例えば、お金は取りませんが、ついでの仕事でおじいさんの家に行って電球を取り替えたり、そういったお願いをされることも多いんです。ここまでくれば家族かそれ以上の関係が築けているのかもしれませんね。

また、社員にはその地域の方言を話してほしいです。当社の経営会議では社員がそれぞれの地域の方言を話しているので、面白いですよ(笑)。

太陽エネルギーの効率的な利用を目指す未来へのアップデート

今までは太陽エネルギーを生み出すハードウェアを提供してきましたが、今後は使う側から見て使い勝手の良い設備にアップデートしていきたいですね。具体的には、太陽エネルギーを作るタイミングと使うタイミングのアンバランスを解消していきたいと考えています。例えば、昼間は太陽エネルギーが生まれるので、その分多くの電気が使えますが、それでも平日の昼間は電気が足りません。一方で夜は太陽エネルギーが生まれませんが、電気は必ず使います。このようなアンバランスを改善していきたいのです。

これから日本で再生可能エネルギーの活用がますます進んでいけばいくほど、この問題は大きくなっていきます。アンバランスを解消するために、エネルギーを他の方法で蓄え、必要な時に使えるようにする、そういった設備を提供していきたいですね。

西原 弘樹
西原 弘樹
HIROKINISHIHARA
1978年長野県須坂市生まれ。長野県須坂高等学校卒業。2000年、株式会社北越ケーズへ入社。2002年、株式会社サンジュニアへ入社。2015年、代表取締役社長に就任。
株式会社 サンジュニア

382-8533 長野県須坂市須坂1595-1
TEL:026-215-2600
FAX:026-215-2601

40代社長 ワークライフバランス重視 創業30年以上 北信 地域密着型 売上10億円以上 女性が活躍 成果主義 社員数100人以上 若手活躍

本記事のインタビュアー

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