小松 良

株式会社 一文字屋
小松 良
RYOKOMATSU

西洋医学と漢方を融合させ、お客様の人生を支えていく。「未病」のうちから一人ひとりに寄り添い、地域の健康を守り続ける社長。
掲載日2026.4.22

一文字屋「西洋医学と漢方を融合させ、地域の健康と笑顔を支える」【長野市】

西洋医学と漢方を融合させ、お客様のこれからの人生を支えていく。「未病」のうちから一人ひとりに寄り添い、地域の健康と笑顔を守り続ける一文字屋の小松社長に、これまでの歩みや、働くうえで大切にされている真摯な想いについてお話を伺ってきました。

インタビュアー
各務真帆

未病を防ぎ健康寿命を延ばす相談薬局の挑戦
西洋医学と漢方を融合させ、地域の笑顔を支える店主の想い

目次

根っからの理科好きが選んだ、「地道な」薬学の道

私はもともと、家業を継ぐつもりなんて全くなかったんです。昔からとにかく理科が好きで、中学生の頃は図鑑を眺めたり、ビーカーやフラスコといった実験器具に囲まれているのが楽しくて仕方ない、そんな子供でした。大学でも薬の研究室に入り、遺伝子工学などの最先端な分野に没頭していました。

薬の研究というと、世間一般には華やかなイメージがあるかもしれません。しかし、実際は一つの薬が世に出るまでに10年はかかる、ものすごく地道な世界なんです。何千種類ものサンプルから候補を探し、動物実験で安全性を確かめ……。途中でボツになれば、また最初からやり直し。そんな現場を目の当たりにして、「新しく作る」ことも素晴らしいけれど、「今あるものを正しく提供して、目の前の人の役に立ちたい」という想いが次第に強くなっていきました。

「捌く」毎日から、患者さんと向き合う「相談」の場へ

大学を卒業した頃は、ちょうど国が「医薬分業」を本格的に始めた時期でした。最初は調剤薬局で働いていたのですが、当時は病院の処方箋をただひたすら「捌く」だけの毎日。会社からは「これだけ売りなさい」と方針を決められ、疑問を感じながら働いていました。

そんな中で、「相談薬局」というあり方に惹かれていきました。病院は基本的に「病気になってから」行く場所ですよね。でも薬局は、病気になる前の「未病」の状態でふらっと来られる場所でありたい。人間はいきなり病気になるわけではありません。少しずつ体が衰え、生活リズムが乱れ、その積み重ねの結果として病気になってしまうのです。例えば、「寝ても疲れが取れない」「なんとなく寝つきが悪い」。病院の検査では「異常なし」と言われても、本人には確かに不調がある。それが病気の手前、東洋医学でいう「未病」です。その段階で食い止めたい、病気になる前に気付いてほしい。そんな想いで、自分の理想とする薬局を求めて実家へ戻る決意をしました。

西洋医学と漢方の融合、父から受け継ぎ進化させたスタイル

私の父は漢方メインでやっていましたが、私は西洋医学も大切だと考えています。西洋薬は、例えば「がんをやっつける」ような強い力を持っていますが、一方で体への負担という側面もある。対して漢方は、人間が本来持っている「治す力」や免疫力を高めてくれます。

私の薬局は、その「両方が提案できる薬局」でありたいのです。元気でないと、健康で幸せな人生は送れません。西洋医学で急な不調を抑えつつ、漢方でその後の人生を支えていきたいと考えています。よくお客様にも言うのですが、「40歳を過ぎたら、健康は自己責任」です。若い頃は一晩寝れば治っていた無理も、年齢を重ねるとそうはいきません。私自身、血行を良くするために「レオピンロイヤル」を愛飲していますが、自分の体のメンテナンスを自分ですることが、若々しさを保つ秘訣だと思っています。

どん底で見つけた「塞翁が馬」の精神

もちろん、最初から順風満帆だったわけではありません。実家を継いだ当初は、処方箋が1日に1枚しか来ないこともありました。お客様もなかなかつかない。自分が「良い」と思って勧めたものが受け入れられなかったり、お客様の体に合う・合わないで悩んだり……本当に苦しい時期でした。そんな私を救ってくれたのは、月1回の勉強会で会う仲間の存在でした。同じものを扱っているのに、月に1000本も売る先生がいる。「自分に何が足りないのか。姿勢なのか、伝え方なのか」。成功している仲間の話を聞いて自分を奮い立たせ、少しずつ自信を取り戻していきました。

人生、良いことばかりではありません。ケアマネジャーの試験に落ちて悔しい思いをしたこともあります。しかし、私の座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。悪いことが起きても、それが巡り巡って良いことに繋がるかもしれない。逆に、強引に進めようとすると失敗することもある。「今日は今日しかない」という気持ちで今できる最善を尽くせば、道は開けると信じています。

これからの一文字屋、一生を「ピンピン」と生きるお手伝い

ドラッグストアは便利ですが、私たちはプロの目で厳選したものだけを置いています。「病院では異常なしと言われたけれど、体がつらい」という人たちの、地域のかかりつけでありたいんです。じっくり生活習慣をお聞きして、その人に合った解決策を一緒に考える。それができるのが一文字屋の強みです。

私の願いは、皆さんに「ピンピンコロリ」の人生を送ってもらうこと。亡くなる直前まで元気で、誰にも迷惑をかけずに天寿を全うする。そのために、「未病」のうちに自分の体と向き合ってほしいんです。お客様から「おかげで元気でいられて嬉しい」「あの時、飲んでいてよかった」と言っていただける瞬間が、私にとって一番の喜びです。これからも、この地で皆さんの健康と笑顔を支え続けていきたいと思っています。

小松 良
小松 良
RYOKOMATSU
1980年長野県生まれ。北里大学薬学部卒業。2013年、特定非営利活動法人 縁入社。2018年、株式会社一文字屋入社。2018年、代表取締役社長に就任。
株式会社 一文字屋

〒381-1231

長野県長野市松代町松代 1129-1

TEL : 0262-78-5020

 FAX : 0262-78-9030

40代社長 北信 地域密着型 若手活躍

本記事のインタビュアー

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