菓子業界大手の明治株式会社(東京)はこのほど、自社の完全子会社である明治産業株式会社(長野県須坂市)を大手商社の丸紅株式会社(東京)へ譲渡することを発表しました。明治産業は、明治の人気商品であるラムネ菓子「ヨーグレット」と「ハイレモン」を製造しており、今回の譲渡に伴い、これらの商品の商標権も含めて丸紅へ移管されます。また、社名も「アトリオン製菓株式会社」へと変更した。
譲渡契約と将来計画
明治と丸紅は、株式及び商標権の譲渡契約を2日に締結しました。具体的な譲渡価格については非公表ですが、明治は5月10日に明治産業の発行済み株式全99万1000株を丸紅に譲渡する予定です。また、明治産業は6月に社名を変更し、8月ごろにはヨーグレットとハイレモンの販売者も明治産業から変更される見込みです。
明治の戦略と丸紅の展望
明治は、自社の強みであるチョコレートやグミ製品に経営資源を集中する戦略の一環として、明治産業のラムネ菓子事業の譲渡を決定しました。一方、丸紅はこの買収を通じて、子会社である菓子卸の山星屋株式会社(大阪市)のマーケティング力を活かし、独自の商品開発と販売戦略を推進する計画です。明治産業は、新たな協業体制のもとで引き続き菓子製造を担当します。
この譲渡は、業界内での経営資源の最適化と新たな市場開拓の機会を模索する両社の意向が一致した結果です。ヨーグレットとハイレモンのファンは今後も引き続きこれらの人気商品を楽しむことができるでしょう。
アトリオン製菓株式会社
会社名 | アトリオン製菓株式会社 |
本社所在地 | 〒382-0054 長野県須坂市高梨288 |
創立 | 1945年9月1日 |
公式HP | https://www.atrion-s.com/ |