ハタ研削、民事再生法の適用を申請 – 企業再建への道

掲載日2024.7.26

企業の概要

精密研削加工部品製造のハタ研削(安曇野市)は、1977年(昭和52年)に創業し、国内外の通信関連企業を主な取引先としてきました。光通信部品やセラミック構造部品の製造を手がけ、高い技術力で業界内での地位を築いてきました。2011年1月期には売上高17億1300万円を計上するなど、順調な業績を誇っていました。

財務状況と経営課題

しかし、ここ数年、ハタ研削は多額の貸倒損失処理に悩まされ、債務超過の状態が続いていました。また、主要な得意先の設備投資抑制も影響し、受注が低迷。2024年1月期の売上高は約8億円にとどまり、厳しい経営環境に直面していました。

民事再生法の適用申請

このような状況を受け、ハタ研削は東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全・監督命令を受けました。帝国データバンク松本支店によると、今年1月時点での負債総額は約9億6900万円とされていますが、その後の変動も考えられます。

今後の展望

ハタ研削は、今回の民事再生法の適用を機に、財務状況の改善と経営再建を目指します。これにより、技術力を活かした新たなビジネスチャンスの創出や、持続可能な成長を図るための基盤作りが進められることが期待されます。

まとめ

ハタ研削の民事再生法適用申請は、厳しい経営環境下での再建を目指すための重要な一歩です。同社が持つ高い技術力を活かし、再び安定した成長を遂げることを期待しましょう。

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