長野市に本部を置く県信連は、2023年9月28日に2023年9月中間期の経営成績を発表しました。この報告は、特に若い世代や転職希望者にとって関心の高い、金融機関の財務健全性と成長性を示すものです。

注目すべきは、コア業務純益が有価証券利息配当金の減少により前年同期比で55.2%減の65億1600万円になったことです。また、投資信託を除くコア業務純益も73.7%減の28億6900万円と、一定の減少が見られました。

しかし、経常利益は貸倒引当金の戻し入れ益や株式売却益の増加により、わずかながら3.9%減の69億8000万円を記録。純利益にあたる当期剰余金は0.9%増の59億1500万円となりました。

貯金残高は3月末に比べて2.2%増の2兆9191億700万円、貸出金残高は0.1%増の3584億9300万円と、両方とも増加傾向にあります。

金融再生法に基づく不良債権残高は12.5%減の64億2600万円となり、不良債権比率も0.26ポイント低下して1.78%に。一方で、有価証券の含み損は国内外の金利の急上昇により91億9600万円拡大し、297億2300万円となりましたが、自己資本比率は0.82ポイント上昇して18.56%と、財務の健全性が保たれています。

長野県信連