キッセイ薬品工業(松本市)は、2024年3月までの業績予想を修正し、以下のポイントが注目されています。
売上高の大幅上回り
医薬品事業の成長により、売上高は元々の予想を30億円超上回り、775億円に達しました。これは前期比で14.8%増加した数字です。
経常利益の増加:
経常利益も15億円以上の増益で、前期比で11.2倍の67億円に達しました。
純利益の減少
一方、純利益は6億円減の100億円となり、前期比で5.0%減少しました。
後半期の特別利益と損失
後半期には、特別利益として投資有価証券の売却益が30億円計上されますが、特別損失として東京都日本橋地区の再開発に伴う減損損失2億円が見込まれています。
売上原価率と費用の増加
売上原価率が当初の計画を上回り、販売費用と一般管理費も増加する見込みです。
中間期の好結果
2023年9月の中間期の連結決算では、売上高が前年同期比で12.5%増の369億7800万円となり、経常利益は前年同期比で11.3倍増の34億6500万円、純利益も70.7%増の56億7800万円という好結果が報告されました。
医薬品事業の成功
医薬品事業は前年同期比で10.1%増の307億6500万円となり、特に「ベオーバ」と「タブネオス」という治療薬の成功が寄与しました。
子宮筋腫治療薬の欧州発売の遅延
自社が開発した「リンザゴリクス」の欧州での発売は、当初の予想よりも遅れて2024年に見直される見通しです。
キッセイ薬品工業株式会社
商号 | キッセイ薬品工業株式会社 |
本社 | 〒399-8710 長野県松本市芳野19番48号 TEL:0263-25-9081 |
設立 | 1946年8月9日、松本市にて「株式会社橘生化学研究所(タチバナセイカガクケンキュウジョ)」として設立、1947年「橘生薬品工業株式会社」に改称し、1964年に現社名に改称。 |
資本金 | 24,356百万円(東京証券取引所 プライム) |
代表者 | 代表取締役会長 神澤 陸雄 |
公式HP | https://www.kissei.co.jp/ |