飯田市を拠点とする産業用機器開発・製造企業コムズは、同市内で活動する半導体製造装置向けの部品加工を専門とする高山精機の全株式を取得し、20日付で完全子会社化しました。この戦略的な統合により、コムズは自社の製造業務を拡大し、半導体製造装置に組み込まれる駆動ユニットの製造能力を強化します。
高山精機の技術と設備がコムズの製造力を強化
1981年に設立された高山精機は、飯田市にある3つの工場で、大型精密部品の加工に長年実績を積んできました。創業者である高山知彦会長の退任を機に、事業の継承先を模索していたところ、コムズとの統合に至りました。統合後、高山精機は「コムズ・タカヤマ」へと社名を変更し、コムズの小林直樹社長が新社長に就任。従業員の雇用はそのまま維持されます。
コムズの製造事業への影響
2004年に設立されたコムズは、半導体製造装置用の電子制御盤の開発、設計、製造を一貫して行ってきました。この子会社化を通じて、外部に依存していた駆動ユニットの加工品製造を内製化し、品質の向上とコスト削減を実現。これにより、受注機会の拡大が期待されます。
事業承継の調印式
両社は、事業承継を成功させた飯田信用金庫の支援のもと、23日に飯田市内で調印式を執り行いました。この統合は、地域経済においても重要な意味を持ち、産業用機器開発・製造業界における地域の競争力強化に貢献するものと期待されています。
株式会社コムズ
会社名 | 株式会社コムズ |
設立 | 2004年6月9日 |
資本金 | 1,000万円 |
代表取締役 | 小林 直樹 |
所在地 | 〒395-0151 長野県飯田市北方1059番地 TEL 0265-48-0015 FAX 0265-48-0018 |
従業員数 | 約45名 |
公式HP | https://www.koms.co.jp/ |