久保田精機、事業停止と自己破産申請の準備に入る

掲載日2024.7.20

飯田市の金属プレス加工企業、久保田精機が事業を停止

飯田市に本社を置く金属プレス加工企業、久保田精機は、17日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任しました。帝国データバンク松本支店によると、同社の負債額は約4200万円に上る見込みであり、現在自己破産申請の準備に入っています。

久保田精機の歴史と業績の推移

久保田精機は1981年(昭和56年)に創業し、自動車部品の金属プレス加工を中心に事業を展開してきました。最盛期である1992年9月期には約9800万円の売上高を計上しましたが、その後、競争の激化により業績が悪化。2023年9月期には売上高が約1100万円にまで低迷しました。結果として、資金繰りに行き詰まり、今回の事業停止に至りました。

競争激化と資金繰りの問題が要因

久保田精機の事業停止の背景には、競争の激化とそれに伴う売上の減少が大きな要因として挙げられます。特に、自動車部品業界は技術革新が進み、常に新しい製品やサービスが求められるため、競争が激しくなっています。このような環境の中で、同社は十分な売上を確保することができず、結果として資金繰りに苦しむこととなりました。

今後の展望

現在、久保田精機は事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備を進めています。今後の処理がどのように進展するかに注目が集まります。地域経済や従業員への影響を最小限に抑えるためにも、迅速かつ適切な対応が求められます。

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