ミネベアミツミ株式会社（長野県北佐久郡御代田町）が、ツバキ・ナカシマ株式会社（奈良県）から分社化される新会社、ＴＮリニアモーション株式会社（奈良県）の全株式を取得し、子会社化することを発表しました。この動きは、半導体製造装置や医療機器などに欠かせない精密部品「ボールねじ」の市場での需要拡大を狙う戦略です。

ボールねじ事業の成長見込む

ツバキ・ナカシマによると、ボールねじ事業は2023年12月期に売上高32億5200万円を記録しており、2024年12月10日にＴＮリニアモーションとして新たに設立されます。ミネベアミツミはこの新会社を同日に子会社化する予定で、買収額は非公表です。

ボールねじの幅広い応用と市場拡大

ボールねじは、半導体基板のウエハー配置など精密な直線運動が求められる製造装置や、高精度な動きを必要とする産業用ロボットなどに使用されます。ミネベアミツミは、この技術を活用し市場への販路拡大を図ります。また、同社が持つボールベアリングの精密加工技術との相乗効果も期待されています。

ミネベアミツミは、この買収を通じて新たな市場に進出し、事業拡大を図る意向を示しています。同社の広報・IR室は「新市場への進出により、更なる事業拡大を目指す」とコメントしています。

ミネベアミツミ株式会社