上田市のナノ炭素材料専門、ナノ炭素研究所破産手続き開始: 負債推定5500万円

掲載日2023.3.16

2001年に設立されたナノ炭素研究所(上田市)は、独自の炭素素材技術の提供・製造を主軸として活動してきた。2019年3月期には売上高が約1250万円に達したものの、量産への移行は果たせず、2020年期の売上は約100万円と大幅に減少。この背景には、受注の不安定さや債務超過の問題があった。その後、実験用試薬の製造などを追加し、2021年期には約900万円、2022年期には約1000万円の売上を記録したが、経営の難局を乗り越えることはできなかった。帝国データバンク長野支店によると、現在の負債額は推定5500万円とされ、今後の変動が予想されている。3日に破産手続きが開始された。