セイコーエプソン(諏訪市)は、2024年3月期の連結業績予想を下方修正しました。この修正は、中国経済の減速と投資抑制の影響を受けて、特にロボット関連事業と産業用機器の販売不振が背景にあります。下方修正により、売上高は1兆3300億円に、純利益は550億円にそれぞれ設定されました。これは、前年同期実績と比べて純利益が26.7%減少することを意味します。
産業用ロボットや半導体・水晶デバイスの売上が前期比で314億円減少し、1840億円と予想されています。特にロボット関連事業では赤字が見込まれており、中国経済の回復が不透明な中での業績見通しには不確実性が高まっています。ただし、セイコーエプソンは半導体・水晶デバイス事業の来期上期までの回復を見込んでいます。
また、1月に発生した能登半島地震によるサプライチェーンへの影響は現時点で大きくないと報告されています。為替レートの変更も行われ、1ドル=145円、1ユーロ=159円に設定されました。
2023年4月から12月期の決算では、売上高が前年同期比わずかに減少し、営業利益と純利益がそれぞれ32.7%、30.9%減少しています。この業績は、セイコーエプソンが直面している国際経済の不確実性と市場環境の変化に対する反応を示しています。
セイコーエプソン株式会社
商号 | セイコーエプソン株式会社(Seiko Epson Corporation) | |
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創立 | 1942年5月18日(昭和17年) | |
本社 | 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 | |
代表取締役社長 | 小川 恭範 | |
公式HP | https://www.epson.jp/ |