南佐久郡川上村で行われた村長選挙は、任期満了に伴い11日に投開票が行われました。現職の由井明彦氏(76歳)が、新人候補の小林仁史氏(62歳)を413票の差で破り、見事再選を果たしました。由井氏は、これまでの実績として台風19号による災害復旧工事を挙げ、「積み重ねてきた成果を形にしたい」とのメッセージで支持を集めました。特に、農業支援の拡充や災害に強い村づくりを訴え、地元住民の心をつかみました。
一方、小林仁史氏は、40億円近い予算が見込まれる統合小学校建設計画の見直しを提案。財政運営の見直しと、人への投資を重視する方針を訴えましたが、1月下旬の出馬表明はやや遅れたとみられ、惜しくも敗退しました。
今回の選挙は、高い関心が寄せられ、投票率は80.60%に達しましたが、前回の選挙を2.49ポイント下回り、過去最低の投票率を更新しました。この結果は、川上村の未来に向けた住民の期待と懸念が交錯する中で、由井氏の経験と実績が評価された結果と言えるでしょう。由井氏の今後の政策実施に対する住民の期待は大きく、農業支援や災害対策の進展が注目されます。