2024年の上伊那郡飯島町長選挙は、19日に投票と開票が行われました。この選挙は、新人であり元副町長の唐沢隆氏(66歳)が、2期目を務める現職の下平洋一氏(72歳)を1,582票差で破り、見事初当選を飾りました。
唐沢隆氏の主張と活動
7月に立候補を表明した唐沢氏は、現在の町政が住民の声を十分に聞いていないと批判。町民と共に汗を流す姿勢をアピールしました。彼の公約には、住民が参加する「まちづくり機構」の設置や、町文化館の近くに公園を整備する計画が含まれています。後援会を中心に、町内を隈なく回る精力的な活動で、多くの町民にそのメッセージが浸透しました。
下平洋一氏の選挙戦略
一方、6月に立候補を表明した下平氏は、自身の企業経営経験から得た「民間感覚」を前面に出し、過去2期8年間で築いた国や県との関係を強調しました。また、住宅取得支援補助金の継続や、町中心部に生活機能を集約するコンパクトシティーの推進を訴えましたが、その訴えは十分には広がりませんでした。
選挙の結果と影響
2015年以来8年ぶりの選挙戦となったこの町長選は、投票率71.20%を記録し、過去最低の投票率となりました。この選挙結果は、飯島町の将来に大きな影響を与えることになります。唐沢新町長の下で、町民の声に耳を傾け、共に町を創造していく新たなスタートが切られたのです。
まとめ
新しいリーダーシップのもとで、飯島町がどのように変化し、発展していくのか、多くの人々が注目しています。唐沢隆氏の「町民と共に汗を流す」姿勢が、町のまちづくりと文化の充実にどのように貢献するのか、これからの動きが期待されています。