北安曇郡松川村長選挙が18日に行われ、新たな顔ぶれとして全ての村民の福祉を尊重する姿勢の須沢和彦氏(59歳、無所属、細野在住)が、同じく新人で兵庫県伊丹市から出馬した会社役員の小西彦治氏(52歳、無所属)を大差の3456票で下し、見事初当選を果たしました。
須沢氏は昨年11月に立候補を宣言しました。人口減少に歯止めをかけつつ、人口が減少しても持続可能な村づくりを目指すというビジョンの下、小中学校給食の無料化を含む子育て支援策の強化や、ベッドタウンとしての魅力を高める移住・定住促進策、さらには高齢者の移動支援の工夫など、多岐にわたる提案を行いました。彼のキャンペーンは、同世代から高齢者まで幅広い層に支持され、村内全17区に設けた支部を通じて地道に支持を拡大していきました。
一方の小西氏は、告示直前に立候補を明らかにし、20年ぶりの選挙戦へと持ち込みました。”村外者”の視点から村政を刷新することをアピールし、村内を精力的に回りましたが、期待したほどの支持を集めるには至りませんでした。
この選挙の投票率は51.96%と、選挙戦が行われた2004年の選挙を25.64ポイント下回り、過去最低の投票率となりました。松川村では新しいリーダーシップのもと、持続可能な村づくりへの期待が高まっています。