タカノ株式会社（長野県上伊那郡宮田村）が新たな中期経営計画を発表しました。2024年4月から2029年3月までの5年間で、半導体関連事業を含む成長分野への重点投資を行います。目標として、連結売上高を現在の230億円から300億円以上へ、営業利益を10億円から30億円以上へと大幅に引き上げる計画です。

半導体製造装置向け投資を増強

特に半導体製造装置向けの電磁弁や画像検査機器への投資を強化し、テレワークの普及に伴うオフィス家具関連の新たな需要開拓、アレルギー検査装置など医療福祉分野の強化にも注力します。計画期間中の総投資額は約90億円を見込んでいます。

2023年度実績と2024年度業績予想

2023年4月から12月期の連結決算では、検査計測機器や産業機器の販売好調により、売上高が14.6％増の175億9100万円。経常利益は59.9％増の3億1300万円、純利益は2.5倍の2億8500万円となりました。2024年3月期の通期業績予想は、売上高259億円、経常利益14億円、純利益10億円としています。

タカノは、半導体事業を軸に、産業機器や医療福祉分野での成長を目指し、デジタル変革による工場の効率化なども進めていきます。社会のニーズに応える製品と技術の開発により、業績の更なる向上を目指します。

タカノ株式会社