KOA新社長に向山浩正氏、海外経験を活かしグローバル展開を強化

掲載日2025.2.1

長野県伊那市に本社を構える電子部品メーカー KOA株式会社 は、1月27日に取締役会を開き、花形忠男社長(68)が退任 し、向山浩正取締役上席執行役員(47)が新社長に就任 する人事を決定しました。社長交代は2013年以来12年ぶりで、正式な就任は 2024年4月1日付 となります。

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向山浩正氏の経歴と新体制の狙い

向山浩正氏は創業家出身 であり、向山孝一会長(76)の長男 です。これまでKOAで販売や経営管理を担当 し、海外勤務の経験 も有しています。新体制のもと、世代交代を進めながら、企業価値向上と経営基盤のさらなる強化 を目指す方針です。

花形忠男氏の今後の役職

退任する花形氏は、引き続きKOAの経営に関与し、代表権のない取締役上席執行役員 に就任する予定です。

今回の経営陣交代により、KOAの成長戦略や今後の事業展開 に注目が集まっています。

KOAの今後の展望と市場環境

KOAは、電子部品業界において抵抗器の世界的メーカー として知られ、自動車・産業機器・通信機器 など幅広い分野に製品を供給しています。近年は、車載用電子部品の需要増加IoT・5G技術の発展 を背景に、さらなる成長が期待されています。

向山新社長のもと、KOAは以下の4つの分野に注力すると考えられます。

1. グローバル展開の強化

向山氏は海外勤務の経験 を持ち、グローバル市場での成長を牽引することが期待されます。特に、アジアや欧米市場での販売戦略強化 が重要な課題となるでしょう。

2. 次世代技術への対応

EV(電気自動車)や自動運転技術の進化に伴い、高精度・高信頼性の電子部品の需要 が拡大しています。KOAは、次世代自動車向けの電子部品開発や新技術の研究開発 に注力するとみられます。

3. サステナビリティとESG経営の推進

近年、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)対応 が重視される中、KOAも環境負荷の低減や省エネルギー技術の開発 を進めています。持続可能な成長を目指し、サステナビリティ経営の強化が予想されます。

4. 組織改革と世代交代の推進

今回の人事は、若手リーダーによる新たな経営体制を築く第一歩 といえます。より機動的な経営判断や組織の活性化 を進め、変化の激しい市場環境に適応する体制が求められます。

まとめ

KOAは、新社長のもとで世代交代を進めながら、技術革新・グローバル展開・サステナビリティ経営を強化 する方針です。向山浩正氏のリーダーシップのもと、どのような成長戦略が展開されるのか、今後の動向に注目 が集まります。

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