【倒産破産】東原鉄工、破産手続き開始 – 下伊那郡豊丘村の鉄骨工事業者が負債2億円超で事業停止

掲載日2023.3.11

下伊那郡豊丘村に拠点を置く鉄骨工事専門の東原鉄工が、地裁飯田支部から破産手続き開始の決定を受けました。この決定は2月24日付けで行われ、帝国データバンク飯田支店及び担当の弁護士事務所によると、同社の負債額は2億7337万円にのぼります。

東原鉄工の歴史と挑戦

1974年の創業以来、東原鉄工は1991年に有限会社化し、大手鉄骨工事業者の下請けとして、建築物に必要な鋼材の溶接などを手掛けてきました。特に1997年5月期には、売上高3億円を超える実績を上げました。

経営困難への直面

しかし、収益性の低い工事が続き、1997年時点で既に債務超過の状態にありました。その後、業界内の競争が激化し、受注が低迷。2001年5月期の売上高は1億5600万円余りにまで減少しました。結果として資金繰りが悪化し、2003年9月頃には事業活動を停止せざるを得なくなりました。

自己破産への道

東原鉄工は事業停止後も債務の返済を続けていましたが、2022年12月に自己破産を申請。長年にわたり地元で鉄骨工事業として活動してきた同社の閉鎖は、業界内外に多大な影響を与えることになります。