【倒産破産情報】農産物加工企業GYO(長野市)、破産手続き開始

掲載日2024.3.19

長野市に拠点を置く農産物加工企業GYOは、2024年5月5日に長野地裁より破産手続き開始の決定を受けました。同社の負債額は約3億1400万円にのぼることが、帝国データバンク長野支店および破産管財人弁護士の調査により明らかになっています。

2009年の設立以来、「薬膳壷(つぼ)焼本舗五行」として知られるGYOは、干し芋やドライフルーツなどの製造販売を手掛け、地域のスーパーマーケットや土産品卸売業者向けに製品を供給してきました。ピーク時の2017年6月期には約4900万円の売上高を記録していましたが、新型コロナウイルスの流行に伴う市場環境の悪化により、年間売上は約3000万円まで低下しました。

原料の仕入れ価格の高騰や、必要な設備投資による負担の増加が企業運営に重くのしかかり、最終的に債務超過の状態に陥りました。業績回復の見込みが立たないと判断した結果、2023年1月に事業を新設立の別会社に譲渡し、元の会社は同年4月に活動を休止。5月にはGYOへと社名を変更し、債務整理の手続きに移行しました。

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