【倒産破産情報】茅野市のクリケットファーム、食用コオロギ養殖・加工事業で破産手続き開始

掲載日2024.2.7

茅野市に拠点を置く革新的な食用コオロギ養殖・加工事業を展開していたクリケットファームとその関連会社2社が、2021年1月17日付で札幌地裁から破産手続きの開始決定を受けました。帝国データバンク札幌支店の報告によると、3社の負債総額は約2億4290万円に上ります。この経済状況は、グループ中核企業INDetail(札幌市)の売上減少と、クリケットファームの重い設備投資負担が影響しています。

クリケットファームの事業内容と挑戦

クリケットファームは2021年8月に設立され、茅野市及び岡谷市にてフタホシコオロギの養殖施設を運営。これらのコオロギを粉末加工し、新しい食品として市場に提供していました。しかし、積極的な設備投資にも関わらず、販売事業が想定通りに軌道に乗ることはありませんでした。

INDetailとその事業展開

INDetailは1990年の設立以来、ブロックチェーン技術を活用したビジネスモデル展開やアプリ開発に注力してきましたが、事業譲渡などにより売上が減少。2020年3月期の売上高は約6200万円と報告されています。

負債額と今後の展望

クリケットファームの負債額は約1億円、INDetailは約1億3500万円、ソフトウェア開発のGDetail(札幌市)は約790万円です。これらの企業は、新しい食の可能性を追求する過程で直面した経済的課題を克服できず、残念ながら事業を停止しました。

倒産破産