漬物製造業のLKS1号(佐久市)は、2023年2月20日付で東京地方裁判所から特別清算の開始命令を受けました。帝国データバンク長野支店によれば、同社の負債総額は約3億円に上ります。1995年に創業し、1971年に法人化されたLKS1号は、長野県を代表する野沢菜漬けをはじめとする多種多様な漬物製造を手掛けてきました。2000年度の売上は9億7000万円を記録するなど、一時期は業界内で著名な存在でした。しかし、市場規模の縮小や原材料費の上昇により経営状況が悪化し、債務超過の状態に陥りました。2022年には、事業を県内の他社へ譲渡し、解散。その後、本社を佐久市から東京都千代田区へ移転し、社名をLKS1号に変更して清算手続きを進めていました。