北安曇郡白馬村に位置する宿泊業の丸大旅館が、松本地方裁判所支部から破産手続き開始の決定を受けました。この決定は18日付で、帝国データバンク松本支店と破産管財人の弁護士によると、同旅館は約3億6100万円の負債を抱えています。
1981年設立の丸大旅館は、エイブル白馬五竜スキー場の近くで民宿とホテルの運営を行い、スキー客やトレッキング客を集めるなど、学生の合宿を中心に冬季は賑わいを見せてきました。
しかし、設備投資の重荷が収益に影響を与え、新型コロナウイルスの感染拡大による売上の減少が資金繰りを厳しくしました。新型コロナウイルスの収束後も客足の回復は遅れ、事業の先行きが見通せなくなり、結果的に事業の継続を断念することになりました。