松本市に拠点を置く運送業の佑翔ラインが、松本地方裁判所支部から破産手続き開始の決定を受けました。この決定は1月24日付で、帝国データバンク松本支店と破産管財人の弁護士によると、同社の負債額は約7600万円に上ります。
2017年に設立された佑翔ラインは、本州全域で食品原料の貨物輸送を主な事業として展開してきました。2022年12月期の売上高は1億6800万円を記録しましたが、自社車両を持たずに他業者に運送を依頼する事業形態を採っていました。しかし、原油価格の高騰により荷主への運賃の引き上げが困難となり、同時に運送業者からの値上げ要請に直面するなど、経営が難しくなりました。資金繰りの問題もあり、結局事業の継続を断念することになりました。
この破産は、運送業界における経済状況と原油価格の影響を浮き彫りにする事例として、業界関係者や経済に関心のある読者にとって重要なニュースです。