起業のきっかけ

高校生の時から起業を考え、どのような経営者になりたいかを日々考えていました。高校時代の私はアルバイトをたくさんこなし、授業以外のほとんどの時間をアルバイトに費やしていました。これは単にお金を稼ぐためだけではありません。高校生の私に何かを託される経験が楽しかったのです（笑）。

アルバイトを通じて、中小企業の経営者と交流する機会もあり、ビジネスについての興味を一層深めました。特に、人々の生活に欠かせない衣食住に関するビジネスに魅力を感じていました。

最終的には「住」に焦点を当てることに決めました。住宅分野は価格が高い分、責任感と信頼が求められ、会社の成長に貢献できると考えたからです。

住宅分野での起業を選びましたが、それまで建築に関連する経験はありませんでした。しかし、子供時代にアパートに住んでいた経験があったことから、自分の家を持つことが夢でした。さらに、インテリアやデザインにも興味と憧れがあったことが、この業界への足掛かりとなりました。

現在のサンプロに至るまで

起業当初は会社を大きくすることだけ考えていました。しかし、私はサラリーマンとして働いた経験もなく、いきなり起業し社長になったので、組織作りやマネジメントについては経験も知識も不足しており苦労しました。

徐々に社員が増えていきましたが、将来の展望が不透明と、従業員からの不安の声を聞きました。実際に離職率も高かったです。会社を設立することは簡単ですが、それを維持することが非常に難しいことを実感しました。

この時初めて、自分の会社に何が不足しているのかを考えるようになりました。お客様のニーズやサービスの購買動機を考え、相談に来てくれたけれども契約できなかったお客様や社員からのフィードバックを受け入れました。そして、重要なのは「労働価値の創造」「消費価値の創造」「会社の存在価値の創造」だと気付いたのです。

起業してからうれしい思い出の一つとして、私が25歳の頃に経験したことがあります。その頃、私は数十万円の仕事を受けられるようになっていましたが、まだまだ建築家としては半人前でした。しかし、ある高齢のお客様が私に大きなチャンスを与えてくれました。お客様は私の経験の浅さを理解した上で、数百万円の仕事を任せてくださいました。

私はその仕事を成功させることを心から願い、そのお客様の期待に応えたいという思いで、パートナー企業に協力をお願いしました。結果、その仕事を成功させることができました。この出来事は私にとって非常に大切な思い出です。

社員の挑戦を応援

サンプロでは、個々の従業員が自身の目標や夢に向かって成長できるように、また意欲的に多様な挑戦ができるように、社内環境を整えています。

現在、当社には200人近い従業員がおり、それぞれが異なる志向や目標を持っています。自身のスキルを向上させたい人もいれば、他の人をサポートしたいと考えている人もいます。

その人生の大切な時間を投資していただいていることを念頭において、お金や福利厚生といった物理的なサポートだけでなく、「成長したい」、「誰かの役に立ちたい」という思いに沿えるような精神的なサポートもできることを目指しています。

今後どんな会社にしていきたいか

規模も事業も拡大し、信州の人々の暮らしの中に、なくてはならない存在にサンプロを育てたいと思っています。それを実現するために、私自身が常に学び続ける姿勢を大切にしています。私の気に入っている言葉は「我以外皆わが師なり」です。これは、他の人は自分の師であり、年齢や地位に関係なく、誰からでも学ぶことができるという意味です。

信州には山や川・湖など美しい自然風景が広がり、澄んだ水と空気は人々の暮らしに潤いをもたらします。観光地としても世界に誇れる素晴らしい場所です。信州は私の生まれ故郷です。私もサンプロも、この地の人々に育てられ、支えられ、成長してきました。信州への感謝の気持ちを持ち続け、これからもさらなる成長を目指していきます。

サンプロがこれから求める人材とは

現在、サンプロは発展途上にあります。私たちと共に成長していただける発想力に富み、若々しいエネルギーを持ち、行動力があり、何かを達成したいという志を抱く人材を求めています。

サンプロは、誰かが単独のリーダーになるのではなく、横のつながりを大切にし、皆で協力して成長していくことを目指しています。また、私たちの事業領域である建築・不動産に限らず、他の領域にも拡大し、新たな挑戦に取り組みたい人々を歓迎しています。