遠藤 美千子

株式会社エー・トゥー・ゼット
遠藤 美千子
MICHIKOENDO

自身の米国留学で英語や異文化交流は人を変えることができると実感。多様性あふれた世界で人と人・時系列を繋いでいく2代目社長

【松本市】エー・トゥー・ゼット 遠藤美千子

自身の米国留学で英語や異文化交流は人を変えることができると実感。多様性あふれた世界で人と人・時系列を繋いでいく2代目社長であるエー・トゥー・ゼットの遠藤美千子社長に、2代目を引き継いだ決意と、会社のビジョンやミッションについて根掘り葉掘り深掘りしてきました。

インタビュアー
冨田 彩花

2歳から80代まで、英語習得を越えた「真のグローバル人材育成」に注力。どこでも誰もが笑顔で堂々と”Hi!”と言い合える長野県に。

「AからZまで」2歳から87歳の方まで幅広く

弊社の英会話学校としての最大の特徴は、「幼児から大人までずっと」「入り口から出口まで」という点です。実際、英会話学校の生徒さんは年代が幅広く、2歳児から87歳の方までいらっしゃいます。弊社の民間部門では、この英会話学校に加え、企業様や大学向けに講師の派遣も行っています。企業様には通常の語学研修だけではなく、組織の風土を活性化させることを目的としたコミュニケーション重視の研修を行っています。英会話を越えた、異文化体験というアプローチを使ってコミュニケーションをよりよくするための研修です。

また弊社のもう一つの部門に公教育部門があります。公教育部門では、幼稚園、保育園、小中学校、高校にALT(外国語指導助手)やICT支援員の派遣を行っています。このような民間部門と公教育部門の二本立ての事業を通して、長野県の英語教育を支えています。

中学時代のALTとの出会いから

私が英語に興味を持ったきっかけは、忘れもしません、中学生の時のアメリカ人ALTとの出会いでした。とにかく彼の授業がとても楽しかったです。彼の授業を通してまず英語が大好きになって、さらには海外に興味を持ちました。今でこそ日本にいても外国人をよく見かけますが、当時は外国人に出会う機会はほとんどなかったので、「英語の授業で外国人が来てくれる」というのは大きな楽しみでしたね。

そして「留学をしたい」と中学の時に決めて、高校を卒業してからアメリカの短大に留学をしました。アメリカの短大ではリベラルアーツを専攻、卒業後は現地の旅行会社や広告会社で働き、アメリカには合わせて6年間滞在しました。両親との約束は当初2年間の留学だったのですが、その間ずっと応援してくれていました。

40年以上の歴史と2代目としてのプレッシャー

私は2021年に2代目社長として就任しました。社長に就任した年が40周年という節目であり、長く続いてきた歴史を背負うというプレッシャーがありました。また、先代がとてもパワフルで、強いリーダーシップで社員を先導していくような方だったので、タイプの違う私に役が務まるか正直不安もありました。幼少期は控えめだった性格は留学を通して変化しましたが、それでも周囲の人の意見を聞きながら、状況に応じて対応する私のリーダーシップは先代と大きく違います。それでも私を信じて大役を託してくれた先代には本当に感謝しています。だからこそその想いに応えたいと、今はプレッシャーをエネルギーに変えています。

先代は今は相談役として、私の働きかけや決定を認めてくださったり、困ったときには先代との話の中で新たな発見を得られたりします。現在は就任2年目ということでまだまだ大変なことはありますが、「人を繋ぐ」「時系列を繋ぐ」ということは自分の仕事・ライフワークだと思っているので、様々なものを「繋ぐ」ことは自分のテーマであり楽しみでもありますね。

82人の外国人社員と多様性であふれた職場で

現在弊社の全社員135名のうち、82名が外国人です。様々な国から集まってきているので、職場が既に多文化で多様性にあふれています。そのため考え方も本当に多様で、よく”Why?”「なぜ?」と訊かれ、その度によく考えると、新たな気づきを得られることもしばしば。そんな多様性にあふれた職場で働くことは、苦労することももちろんありますが、とても楽しい環境です。また、弊社で働く方全員に「働いてよかった」と思ってもらえるようにしたいと常に考えており、定期的に面談をしたり、「360度評価」という、社員らが相互に評価し合う制度を取り入れたりして、お互いに切磋琢磨できる環境に努めています。

私の座右の銘に、”If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.(早く行きたければ一人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け。)”という言葉があります。この言葉のように、会社を大きくしていくためにはチームで歩んでいかなければならないと強く思っていますし、そのために社員にも働きかけるようにしています。

会社のミッションを明文化し、目標を共有

私が社長に就任してまず取り掛かったことが、既にあった企業理念に加えて、会社としてのミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を明文化し、社員全員に頻繁に共有し目標を統一したことでした。それまで社員の関係性が家族のようにアットホームだったこともあり、特に統一した目標は明文化していませんでした。しかし、会社をより成長させ、世界を舞台に戦う時、ライバルも増えてその中で戦っていくためには明確で共通した目標や使命、行動指針を掲げなければならないと感じたんです。

これまで社員一人一人が何となく考えていたことが会社の目標として言葉になったことで、社員同士で評価をする際に着目する点が明確になり、そして全体としての改善点も見出しやすくなったと感じています。会社として今は、筋肉をつけていく局面になってきています。今後どこに向かっていくべきか、多様な選択肢から見極めていくところですね。

どこでも誰もが笑顔で堂々と“Hi!”と言い合える長野県に

私たちが先代の時から掲げているのは、「真のグローバル人を育成する」ことです。英語ができる人は幾らでもいますが、ただ英語ができるだけではなく、イノベーションができたり、多様性を受け入れる柔軟性を兼ね備えていたりという「真の」グローバル人が必要です。スキルではなくマインドが大切なのです。日本人が世界と戦っていくために謙虚すぎては負けてしまう。

もしあなたが”Can you speak English?”と訊かれたら何と答えますか。日本人の多くは”No.”とか”A little.”と答えます。ですが外国人は一言でも日本語を言えたら「私日本語話せます」と言うんですよ。ですから、日本人の”can”の基準は高すぎると思うんです。私自身が留学を通して実感した、異文化と触れることでマインドを変えられるということを弊社では実践していきます。将来の展望として、AtoZにおける幼児から大人まで、英会話学校、企業、学校といった多方面で、英語や異文化のスキル習得を超えた”真のグローバル人材育成事業”を通して、地方創生にも貢献したいと考えています。そして長野県のどこに行っても、誰もが笑顔で堂々と”Hi!”と言い合える、日本で一番のグローバル県にしたいと思っています。

遠藤 美千子
遠藤 美千子
MICHIKOENDO
1970年生まれ。諏訪市出身。カリフォルニア州で短期大学卒業後、現地企業で就労、6年間の渡米後、帰国。2004年にAtoZ入社、2021年代表取締役社長就任。
株式会社エー・トゥー・ゼット

〒390-0834 長野県松本市高宮中1-35

営業時間:月~金 9:00 – 18:00

TEL: 0263-28-2366

FAX: 0263-28-2203

本記事のインタビュアー

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