羽生田 豪太

株式会社 羽生田鉄工所
羽生田 豪太
GOTAHANYUDA

会社のために働いてくれている社員がいるから決して諦めない。確かな技術力で日本一の鉄工所を目指す社長。

羽生田鉄工所 羽生田豪太社長「社員満足度日本一の鉄工所を目指して」【長野市】

会社のために働いてくれている社員がいるから決して諦めない。確かな技術力で日本一の鉄工所を目指す羽生田鉄工所の羽生田豪太社長に、引き継いだ際の想いや社員への想いなどについてお話を伺ってきました。

インタビュアー
芹川 朋花

ただ単に仕事をこなすだけではなく、情熱を持って取り組む
社員のモチベーションを高め、熱意溢れる職場環境を実現したい

目次

日本一の鉄工所を目指して

私たちの目標は、社員満足度が日本一の鉄工所を築くことです。その実現のため、社員の幸福を最優先に考えています。具体的には、収入の向上や休暇の充実を通じて、社員一人ひとりの生活に寄り添うことを目指しています。2007年には、”会社と社員が共に成長する”という新しい経営理念を打ち立てました。成長を続ける中で、私たちは社員の幸せを叶えることを理想として掲げています。この会社での仕事を通じ、社員一人ひとりが幸せになれるような道を共に模索し、支援していきたいと考えています。

自分しかいない

当社は明治17年に鍛冶屋として創業しました。戦時を乗り越え、無事に存続した当社は、東京に工場を設立し、溶接業を開始するなど、着実に成長を遂げてきました。昭和の終わり頃、長野と東京での事業分割が、私が社長になるきっかけとなりました。その時、自分しか会社を引っ張れないと感じ、経営に参画することを決意しました。当時、社長になったらこうしたいという理想を抱いていましたが、35歳で実際に社長に就任してみると、思い描いていた通りに進むことは難しく、現実の厳しさを知りました。

社長に就任する前は、中学時代から続けていたバンド活動に情熱を注いでいました。東京での活動で、音楽のみで生計を立てることの難しさを感じつつも、長野に戻ってもギターを弾き続けていました。しかし、社長として家業を継ぐ決断と結婚を機に、バンド活動には一区切りをつけました。その時点で、会社の専門的な業務についてはほとんど知識がなかったため、基礎から学び始めることにしました。

仲間がいるからやり切れたこと

先代社長から具体的な引き継ぎを受けずに、私は社長に就任しました。その時、会社は古い慣習が残っている状態でした。例えば、工場内でのくわえタバコが許されていたり、ヘルメットを被らずに働いているなど、安全管理が甘い状況でした。さらに、一部の加工と溶接以外のほとんどの工程は外注に依存しており、かつて強みとしていた溶接技術も劣化していました。これらの課題に対処するため、溶接技術を再び高いレベルに引き上げること、外注していた作業を内製化し、ニーズに応える体制を構築すること、そして自社ブランドの確立など、多くの改善策を実行しました。これらの改革には約10数年を要しましたが、理想の状態に向けた成長を進めていくことができました。

毎日、辞めたいと感じていました。しかし、会社を良くしようと一緒に頑張る仲間がいたおかげで、諦めずに取り組みを続けることができました。もし自分一人だけだったら、途中で挫折していたでしょう。このように様々な試行錯誤を経て、社員の成長とともに技術力も上がり、それに伴い、会社の信頼も高まっていきました。今では多くの新規のお客様から様々なご相談をいただき、より価値の高い企業となるよう挑戦させていただいています。

うちの会社ならできる

私たちは、きのこの培地の殺菌装置を長年提供してまいりました。30年ほど前、新たなトレンドが生まれ、社内でも取り組んでいくよう提案しました。すぐには承認を得られませんでした。それでもお客様への継続的なアプローチにより、受注を獲得することが出来ました。

このプロジェクトは初めての試みで、実績がない中での受注獲得は大きな困難を伴います。しかしながら、かつて取り組んだ異なる技術の延長戦上にあり、当時の技術課長をはじめとする専門チームとの試行錯誤の末、ついに目標を達成した時の達成感は、大きなやりがいにつながりました。

気軽に相談できる職場

職種による偏りは避けられないものの、できる限り全員とコミュニケーションを取る時間を設けています。社員が働きやすい環境を作るため、彼らの要望に合わせた制度を柔軟に考える体制を整えています。例えば、「産休・育休からの復帰後のサポートはどうするか」や「社宅の家賃補助を設けること」など、社員からの相談には、実現可能かどうかにかかわらず、真剣に取り組んでいます。相談しやすい環境が整っており、これからも社員からの要望に応えられるよう、私たちはさらに成長していく必要があると考えています。

本気で仕事に取り組んでほしい

仕事に対して無関心な姿勢で取り組むのは、非常にもったいないことです。私は、仕事ができるかどうかよりも、情熱を持って真剣に取り組む人たちを迎え入れたいと思っています。社員一人ひとりが熱意を持って仕事に臨んでくれたおかげで、今では高いレベルの仕事を任せられるようになりました。社員が仕事に情熱を持てるような環境を提供することも、社長としての私の重要な役割だと考えています。

羽生田 豪太
羽生田 豪太
GOTAHANYUDA
1965年東京都生まれ。1985年、株式会社羽生田鉄工所入社。2001年、取締役社長に就任。
株式会社 羽生田鉄工所

〒381-0012 長野県長野市大字柳原2433
TEL:026-296-922

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本記事のインタビュアー

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