早川 芳弘

株式会社 早川美容商事
早川 芳弘
YOSHIHIROHAYAKAWA

永く続く店づくりのために業界の常識に囚われることなくたゆまず挑戦し続ける。人との縁を重んじる社長。

早川美容商事 早川芳弘社長「業界の常識に囚われない考えをこれからも大切にしていきたい」 【長野市】

新しいことに挑戦し続け、永く続く店づくりのためにお客様に向けても、会社自身も、個性を共創する早川美容商事の早川芳弘社長に、会社発展の軌跡とブランディングの重要さについてお話を伺ってきました。

インタビュアー
小川 愛海

美容業界の常識に囚われず新しいことに挑戦し続け、個性を強みに共創する。

目次

縁は求めざるに生ぜず

自分の成長ポイントや大きな転換点を振り返ると、必ず誰かが関わっていて、人によって自分が引き上げられていると感じています。人との出会いは、自分の中に大きく影響し、何においても順調じゃないと感じる時は大抵同じコミュニティにいます。そういう時は自分から新しい場所に赴いてみたり、普段話さない人に会いに行ってみます。自ら動き出会いを求めていると、引き寄せられるように今の自分に必要な人と繋がり、より成長するためのヒントをもらえます。座右の銘は「人間は一生のうちに逢うべき人に必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときに。しかし、うちに求める心なくば、眼前にその人ありといえども、縁は生じず。」という森信三の言葉です。こうしたい、こうなりたいという思いを常に持ちながら人と会うことで縁が生まれると考えています。

経営理念の浸透

昔はこれといった経営理念がなく、よくあるような経営理念を掲げていました。そのため、社員も覚えていないし、さらには自分すらもよく覚えていませんでした。このままではだめだと思い、作り直したものが今の経営理念である「共創」~想いを繋ぐ~です。そして今度は作るだけではなく、社内に浸透させることが大切だと考え、いろいろな方法を試してみました。どういう想いで「共創」~想いを繋ぐ~という経営理念を掲げたのかを社員の前で話したり、ことあるごとに結び付けたりすることで、社内に深く浸透していきました。経営理念を浸透させることでより社員一丸になれたと感じています。

「共創」に込めた思い

創業70年以上の早川美容商事はどのようにして続いてきたのかを調べた時期がありました。写真を見たり、お付き合いのあった方からお話を伺ったりする中で、創業者である祖父は多くの方から慕われていて、相談や頼み事を毎日のように受けていたことが分かりました。相手に対して親身になって話を聞き、それを何とか叶えてあげたいと協力を惜しまなかったからこそ、今があるのだと思っています。お客様のこうなりたいという想いを一緒になって考えていく、その想いを繋いでいくという意味を込めて「共創」という言葉を経営理念に掲げました。

価格競争に陥らないためのブランディング

時代が進むにつれて美容室の店舗数は増加傾向にあって、今ではコンビニの約5倍の数の約25万件ほどになっています。その状況下ではお店を出すのにも一苦労で、一軒店舗スペースが空いたときにすぐに申し込まないと他にとられてしまいます。店舗スペースを確保できた後は、開業のための資金繰りなど様々な準備が必要となってきます。最初に考えるべきである、どういう店づくりをするか、どの層をターゲットにするか、どのような想いをもってやっていくか、というお店としての根幹の部分はどんどん後回しになっていきます。そうすると、あまり代わり映えしないお店が増えていき、遂には価格競争が生まれてしまいます。このような事態を避けるために、お店の「ブランディング」が必要になります。経営者の想い、成長の軌跡、変わらずに大切にしてきたことを振り返り、個々の強みを引き出していくことで、個性あるお店づくりが進み、価格競争に巻き込まれない強みを持つことができます。弊社は価格競争に巻き込まれない強みを持つためにブランディングを根幹の部分から創るお手伝いをしています。

社員同士、社長の絆

大学卒業後は直ぐに会社を継がず、見識を深めたり、人脈を作ったりするため、大手美容メーカーに就職しました。全国の美容ディーラーと美容室へ営業に行き、多くの美容師の方々と接することで業界の可能性を感じることができました。長野に戻り早川美容商事を継いだときは、メーカー時代に培った経験をもとに、より地域に根差した活動を行うことを目標にしました。しかし、当時は考え方やできることなどにギャップがあり、思うように話が進まないと感じていました。さらに、社長の息子ということや自分が幼い頃から働いている方もいたため、やりずらさを感じることもありました。しかしそれと同時に、自分が実績をつくることで認めてもらいたいと考えるようになりました。多くの活動をしながら実績をつくり認められる中で、皆でこうしていきたいなど、話をすることで、絆が生まれてきたと思っています。皆で思い描いたものに一丸となって取り組み、成果が出ると成長を感じます。

常識にとらわれない

自分は基本的に新しいことにチャレンジしたいと思うので、業界の常識に囚われない考えをこれからも大切にしていきたいです。また、他の業界にも影響を与えられるような強さを持ちたいと考えています。

早川 芳弘
早川 芳弘
YOSHIHIROHAYAKAWA
1980年長野県長野市生まれ。長野日本大学学園卒業。日本大学商学部卒業後に資生堂に入社。2007年に早川美容商事に入社。2019年に代表取締役に就任。
株式会社 早川美容商事

本社所在地

〒380-0917 長野県長野市稲葉南俣2487-2

連絡先

TEL:026-227-1800/FAX:026-226-9710

3代目 40代社長 創業50年以上 北信 卸売 地域密着型 売上1億円以上 女性が活躍 社員数10人以上

本記事のインタビュアー

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