山口 一生

株式会社 サンメディックス
山口 一生
KAZUOYAMAGUCHI

長野へのIターン社長。縁もゆかりもない長野の地で、日本を代表する地域ディア企業を創るために会社を創業。
掲載日2017.5.8

サンメディックス 山口一生社長「日本を代表する地域メディアを創る」【長野市】

長野へIターンした山口社長に、縁もゆかりもない長野の地で、日本を代表する地域ディア企業を創るために株式会社サンメディックスを創業したきっかけや、子育て情報誌Monami(モナミ)創刊への想いについてお話をお伺いしてきました。

インタビュアー
森 彩華

地方企業のIT環境を整え、都会との情報格差を解消し、地方企業の課題を解決したい

目次

ママが一歩踏み出すための情報誌「monami」

2013年3月に創刊した子育て情報フリーペーパー「monami」は、長野市をはじめ東北信地域の幼稚園や保育園などで4万部が配布されています。私たちは、「ママが一歩外へ出るきっかけになる情報」を提供したいという思いで、誌面づくりを行っています。

出産を機に人間関係がリセットされてしまうママは少なくありません。ママ友ができれば良いのですが、なかなかうまくいかず、つい家にこもりがちになる方もいます。でも、一歩外に出れば必ず新たな出会いがあり、家の中で子どもと二人きりで悶々としているより、気持ちにゆとりを持って子どもと向き合えるようになるのではないでしょうか。

私自身も、松本市出身の妻が結婚を機に諏訪に引っ越し、その後、仕事の都合で家族とともに長野市に移り住んだ経験があります。長野市は転勤で来られる方が多いので、同じように環境が変わった方も多いはずです。妻の体験は、「読者がこんな情報を必要としているのではないか」という視点で誌面をつくる際にも大いに参考になっています。

「monami」では、ハンドメイドが得意なママに目次の刺繍を毎月お願いしたり、絵が得意なママに公園コーナーのイラストを手描きしてもらったりと、紙面づくりに協力してもらっています。もちろん、今の時代はパソコンでサッとデザインするほうが効率的です。しかし、刺繍や手描きのイラストには、パソコンのデザインではなかなか表現できない温かみがあります。私たちはその温かみを大切にしながら、読んでくださる方の心に寄り添う本を目指しています。

長野で消えゆく子育て情報誌を守るために——編集長が下した独立の決断

サラリーマンとして子育て情報誌の創刊に携わり、編集長も務めていました。しかし、創刊から2年後、会社は撤退を決定します。長野県内から子育て情報誌がなくなってしまうのは残念ですし、「撤退」によって「子育てフリーペーパーは長野ではビジネスとして成り立たない」というイメージが定着してしまうことにも危機感を抱きました。そうなると、新たに挑戦する企業が出てこなくなり、結果的に長野で子育てをする家族が必要としている情報が途絶えてしまいますよね。そうした思いから、独立して新しいフリーペーパーを創刊しようと決めたのです。

独立することへの不安はもちろんありましたが、何より大きかったのは応援してくれるクライアントさんの存在でした。また、私と同じ思いを共有し、一緒にやろうと言ってくれたスタッフがいたことも、とても心強かったです。プレッシャーは感じながらも、「絶対にがんばらなくては」という原動力になりました。

そして2013年3月、ついに「monami」の創刊号が発行されました。誌名の「monami」はフランス語で「mon(私の)」「ami(友)」に由来し、ママたちと同じ目線に立ちたいという気持ちを表しています。私たちが届けたい情報は、昔の井戸端会議のように気軽にやり取りされていた身近な話題。いわゆる子育ての指導本ではなく、あくまで「ママと同じ目線」に立ったフリーペーパーを目指しています。

長野を元気に!地域経済をつなぐメディアづくりの舞台裏

2013年に創業した当初は、企業理念など全くなく、ただただ日々がむしゃらに働いていました。しかし、創業から約3年が経過した2015年ごろにはメンバーも増え、少しずつ時間にも余裕が出てきたため、さまざまな研修に参加するようになりました。そこで気づいたのは、「今のサンメディックスは地図もないまま、大海原を航海している船のようだ」ということです。そんな船に乗っているのは、一緒に働くメンバーたち。彼らを不安にさせないためにも、ビジョンを明確にする必要があると強く感じました。

私たちは「日本を代表する地域メディアを創る」というビジョンを掲げています。地域に根差した自社メディアを通じて、ユーザーと企業をつなぎ、長野の地域経済の活性化に貢献できる企業を目指したいのです。

まず大切にしているのは、私たちが「広告代理業」ではなく、「自社メディア」にこだわりたいという点です。メディアが成長するには、ユーザーと企業の双方の声が合わさるシナジーが必要だと考えています。広告代理店の場合、もしレスポンスがなければ「では、次はこのメディアでどうでしょう?」と別の提案に移ってしまい、「なぜレスポンスがなかったのか」「どうすれば媒体力を高められるのか」といった振り返りが十分に行われません。しかし、自社メディアであれば、レスポンスがないときこそ真正面から問題に向き合い、解決策を探らなければなりません。そうした取り組みが、結果として媒体力の向上につながると信じています。

地方創生という大きな言葉を軽々しく使うつもりはありませんが、私たちはこの地域で創業し、地域の皆様に育てていただいたからこそ今があります。そのご恩を少しでもお返しできる企業でありたいと思っています。

現在、正社員を絶賛募集中です。新しいことにチャレンジすることを楽しめる方にとっては、刺激的な職場だと思います。まだまだ組織としては未熟ですが、「monami」をはじめ、イベント企画や「長ナビ」というポータルサイトなど、常に新しい試みに取り組んでいます。変化を楽しみながら一緒に成長していける方に、ぜひ仲間になっていただきたいです。

“長野の出生率が高いのはmonamiのおかげ”

創刊号を発行した後、編集部には多くのハガキが届きました。「頑張ってください!」という温かいメッセージがたくさん寄せられ、私たちが情熱を注ぎ続ける大きなモチベーションになっています。読者の皆さんが「まさにこういう情報を求めていた!」と感じてくださっていることを実感し、励まされました。

おかげさまで、子育て中のママ世代の間では「monami」の名前が少しずつ浸透しはじめています。ただ、20代・30代のママだけでなく、これから子育てをする人や、子育てが終わった方々にも届く、幅広い影響力を持つ媒体に育てたいと思っています。子育てを終えた世代の方々にも「今の子育てはこんなふうなんですよ」という情報をお伝えすることで、ママ世代に対する理解や関心がより高まればうれしいですね。

毎年秋に開催している「ママまつり in Nagano」は、ママが楽しめるイベントとして企画しています。手作り品を集めたマルシェや子ども撮影会など、ファミリーイベントとはいえ、主役はあくまでママ。子どもが楽しむために親が付き添うのではなく、「お母さんによる、お母さんが楽しめるイベント」というコンセプトを貫いています。誌面もイベントも、常にママの目線を大切にする。それが私たちの変わらないポリシーです。

最終的には、出生率にも影響を与えられるような存在になりたいと考えています。「長野の出生率が高いのはmonamiのおかげだ」と言ってもらえる日が来るのが、私たちにとっての究極の目標です。

求人情報

山口 一生
山口 一生
KAZUOYAMAGUCHI
1980年生まれ。千葉県出身。 明治大学政治経済学部卒業。 2003年、住商石油株式会社(現・出光エナジーソリューションズ株式会社)入社。 2004年、いずみ書房株式会社(現・株式会社アイキューブ)入社。 2013年、株式会社サンメディックス設立、代表取締役に就任。
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