―今後の施策について教えてください
市政を運営する上で一番大切なのは、そこに住んでいる市民の声に耳を傾けることだと考えています。一方通行で机上の施策にならないためにも今後は、子育て世代はもちろん、高齢者など幅広い世代から直接話を聞く場を設け、抱えている悩みを聞いていきたいと思っています。
―千曲市の子育て施策について教えてください
平成27年に「こども未来課」を創設し、子育て世代に向けたセーフティネットを充実させ、安心して子育てができる仕組みを作りました。例えば、産前・産後の体調不良により育児や家事が困難な家庭に育児支援ヘルパーが訪問しお手伝いをする「産前産後ヘルパー派遣事業」や、保護者が家庭において児童を養育することが一時的に困難な場合に養育または保護を行う「ショートステイ・トワイライトステイ事業」などがあります。
―昨年末の議会で新生児対象の特別定額給付金の給付が決まりましたね
国の特別定額給付金の基準日の後に生まれた子どもを対象に「新生児特別定額給付金」を給付します。令和2年4月28日以降に生まれた新生児は国の特別定額給付金一人10万円は対象外です。同学年でありながら生年月日で差が生じるのはおかしいと思い、市独自で支援するために補正予算を組みました。
―小川市長はツイッターで情報発信を頻繁にされていますね
行政サービスを知ってもらい、利用してもらうためには、いろいろなツールを使って、情報を発信することが大切です。そこで今年の1月から千曲市の公式アカウントを作り、スタートさせました。情報発信は千曲市民の皆さんだけでなく、千曲市の魅力を市外の方にも伝えていくためにも継続して取り組む必要があると考えています。
―子育て世代への情報発信はどのようにしていますか
今年、子育てガイドブックをリニューアルし、読みやすく・分かりやすく・利便性を高め活用してもらえるガイドブックを目指します。また予防接種の日程や子育て支援センターの空き状況が確認できる「子育て応援アプリ」もご活用ください。このほか、1月からスタートしました「くらしの手続きナビ」というインターネットサービスでは、転出入や出産などライフイベントごとに必要な手続きを簡単に調べることができます。それぞれ担当課は違いますが、横の連携を通して今後も市民の利便性を高めていきます。
―クラウドファンディングで子ども食堂の支援を募っています
市としても子ども食堂を運営している4団体への予算も確保していますが、持続的、安定的な運営が可能になるようにクラウドファンディングを実施しました。大勢の皆様のご支援により目標金額を達成することができました。複雑な家庭環境に置かれている子どもたちや経済的に困窮している子どもたちなどを含めて地域全体の子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりを進めていきます。
一方通行ではなく、市民の声に耳を傾けることが大切
人々の笑顔があふれ、心おどるような、今まで以上に魅力あふれるまちづくりを