大野 善裕

ワーナックス株式会社
大野 善裕
YOSHIHIROOHNO

松本から全国・世界へ展開。映像配信やイベントの企画・運営を手がけ、時代による変化の波に乗る社長

【松本市】ワーナックス 大野善裕

松本から全国・世界へ展開。映像配信やイベントの企画・運営を手がけ、時代による変化の波に乗るワーナックスの大野善裕社長に、起業を志したきっかけや時代の変化に対する向き合い方、一緒に働きたい人物像についてお話を伺ってきました。

インタビュアー
冨田 彩花

社長の仕事は0から1を生みだすこと。事業・人脈・チームなど目に見えないものを作るために時代の波に乗り、新たな事業にも謙虚に挑む

究極のゴールが「世界平和」だったから

会社名「ワーナックス(WARNAX)」には、「戦争(war)をなくす」という意味があります。これは、会社を作りたいと思っていた頃、3人ほどの仲間と、自分たちのビジョンを語り合っていた時に、最後に行きついたのが「世界平和」だったことが由来です。今でもその時に語ったビジョンは忘れていませんが、企業経営をやっていくうちに現実は甘くないということがわかってきました。理想としていることはものすごく遠かったとしても、1段1段階段を登っている感覚はあります。それが自信に繋がって、その自信がその人の財産になります。お金だけではなくて、目に見えない自信のようなものの方が価値が高いと思っています。

ふと「自分が社長になったら」と思った

前職は松本のケーブルテレビ局に勤めていました。元々メディアには興味があり、本当はラジオ局で働きたかったんですが、ご縁があってケーブルテレビ局に入社しました。そこでは営業や番組の制作、通信事業部と様々な部署を経験しました。元々職人肌というよりは色々なことに興味があるので、一つの部署をずっと担当するよりも私には肌に合っていましたし、全てが今につながっています。

入社して3年目に、ふと「社長ってどういうことをやっているんだろう」と考えたんです。どこの組織でも部下の人たちは社長や上司に対してなにかしらの愚痴を言うことがあると思います。私自身、愚痴を聞いた時に「逆に言われている立場ってどうなんだろう」と思い始めて社長という立場に興味を持ちました。そこから社員が見ていない所では社長って何をしているのだろう、普段何を考えているのだろう、どういった行動をしているのだろう、と考え始めたのが社長を志したきっかけです。

謙虚でいることを意識

私が大事にしている言葉に「実るほど頭が垂れる稲穂かな」という言葉があります。これは親から言われた言葉で、ずっと大事にしています。年をとればとるほど、立場が上になればなるほど、社会に対して謙虚な姿勢・心構えが必要になると思うんです。会社の売上というのは、社会から会社への評価だと考えています。社会に対する貢献度が対価に繋がっていくため、どんなに階段の高さが上がっても、謙虚な気持ちが大切と考えています。

自分を映画の主人公として観る

私は毎日仕事ができて、1段1段階段を上っていることが喜びなんです。もちろん、この階段には穴が開いているなど予期しないことはたくさんありますが、そこで楽しめるかどうかが経営者の1番の力量だと思っています。

日本を代表する映画監督・山崎貴さんと映画祭でお付き合いがあって、監督は「人生を俯瞰して見る」という言い方をしていました。自分の人生を、何か辛いことが起きた時に映画に例えて、辛いことに直面している自分を映画の主人公に置き換え、自分を客観的に観てみるんです。主人公はすごくつらい思いをするかもしれないけれど、その映画を観ている側としてはエンターテインメントで、次の展開が気になります。その主人公を実際コントロールできる自分自身なので、自分で選択をしていくと物語になっていきます。こうすると辛いことも主観的にならないので、あまり辛くなりすぎないと思うんですよ。これって人生を生き抜くための1つの考え方だなと思っています。長野県は実は若者の自殺率が全国1位なのですが、生きづらさを感じている人にこういう考え方もあると伝えたいですね。

自分の足で学びに行く

3年前に「Re.road」というeスポーツの会社を立ち上げました。私自身ゲームには全く興味がなかったのですが、あるイベントをきっかけに「これは自分がやらないと」とビビっときました。最初は何もわからなかったので、eスポーツが盛んな東京や石川などに出向き勉強しました。映像や配信などは、ワーナックスの技術で活かすことができるので、eスポーツでも横展開できると考えました。eスポーツも他のスポーツと同様にルールに基づき行う競技です。そのため私たちもストイックにならなければなりません。eスポーツの特性上、選手それぞれの画面と映像を入れ込み、実況解説を入れるなど、かなり高度な技術が必要となります。弊社の撮影チームも先日大きなeスポーツの大会の映像チームとして参加しました。他のスポーツより長時間にわたって撮影しなければならないので、体力的に大変ですが、eスポーツでのカメラワークでは自信を持っています。

皆がオタクの時代ならばそれを仕事に

社員とより良いチームを作っていく上で、若い社員ともコミュニケーションをとり、その時代時代に合わせていかなければならないので、常にアンテナを張っています。今は皆一人一人必ず“推し“がいて、好きなものも多様になっています。飛びついてくれる要素をいくつも用意し、その人の趣味を理解した上で、仕事に何かしらモチベーションが上がる要素やコミュニケーションツールになれば良いと思います。社員にも「常にミーハーになれ」「敏感になっていろんなことに興味をもって」と言っています。

裏側の仕事に思いを馳せられるか

メディア、演出関係に携わりたいと思う学生には、ネットだけではなく五感で得た情報を大事にしてもらいたいです。スマホで得た情報が全てだと思わずに、生で得た情報、自分でしか得られない情報がいかに価値が高いかということを知ってもらいたいです。自分で得た情報を自分の声で、自分の表現方法で伝えることはオリジナリティーになるし、信ぴょう性もあります。あとは、裏側を体験をしたり、裏側をイメージするだけでも全然違うと思います。例えば、自分の好きなアーティストのライブに行った時に、「この照明を何人ぐらいで扱って、どう操作しているのだろう」「この映像を作るのに何日かかっているのだろう」と目に見えない裏側に思いを馳せて疑問を持てる人がいたらぜひ一緒に働きたいと思いますね。あとは、積極性のある人、新しいことに興味がある人、とにかく元気な人と働きたいですね。

大野 善裕
大野 善裕
YOSHIHIROOHNO
松本市出身。 新潟大学経済学部を卒業後、ケーブルテレビ局に入社。 広告営業、通信、番組制作・報道、営業を担当。 2010年退社、翌年起業。2014年に法人化。
ワーナックス株式会社

〒390-0836 長野県松本市高宮北15-14

 TEL 0263-87-4566

本記事のインタビュアー

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