理想の宿を求めて:タビシロに込めた想いと挑戦
私は大学生の頃から旅をするのが好きでした。大学3年生の時に、タイにバックパッカーとして一人旅に行ったことがその始まりです。タイではゲストハウスに泊まり、そこでゲストハウスの魅力に気づきました。その後、旅行会社などを転々としました。しかし、自動車関連の会社に勤めていた時は、興味のないことを毎日するのが苦痛でした。そこで、以前から興味のあったゲストハウス経営に挑戦することに決めました。タビシロは、約80人の手伝いを得てハーフビルドで作り上げました。一階は松本城をイメージしており、私の理想を詰め込んだ建物になっています。また、「伸びしろ」という言葉から「旅に出ればもっと成長する。旅にはもっと可能性がある。」という思いを込めて「タビシロ」と名付けました。
ホテルにはないゲストハウスの魅力:人種や国籍を超えた交流の場
ゲストハウスの魅力は「交流」にあると考えています。ホテルや旅館ではプライベートな空間が重視され、他の宿泊者と交流する機会はほとんどありません。しかし、ゲストハウスでは、宿泊者がロビーに集まり、旅行の情報を交換したり、地元のリアルな情報を共有したりすることができます。そこでは、人種や国籍、年齢を超えて、誰もが平等に交流できるフラットな空間が広がっています。ゲストハウスでは、ホテルにはないアットホームな雰囲気を味わうことができるのです。私たちは、そのようなアットホームな環境を提供し、職場や家庭から離れても居心地の良い場所を作りたいと考えています。
年間4000人が訪れる「タビシロ」の楽しさとやりがい
ゲストハウス運営の一番のやりがいは、さまざまな人と出会えることです。年間で約4000人が「タビシロ」に泊まりに来ます。その中には多くの外国人観光客も含まれ、異なる文化を体験し、「出会えてよかった」と思える素晴らしい出会いがたくさんあります。「ここに泊まれてよかった」と言われることが何よりも嬉しいです。
「タビシロ」は泊まってくださった方々の口コミで新たな宿泊客が来ることが多く、そのおかげで人脈が広がります。宿泊客と仲良くなり、その後自分がその人の地元に旅行することもあります。このような交流が、ゲストハウス運営の醍醐味です。
自分らしく生きる旅:「タビシロ」が提供する新しい世界と出会い
「タビシロ」には、国籍や年齢、性別が異なるさまざまな人々が宿泊に来ます。私は、そんな人たちに「友達になろう」とフラットに接しています。「タビシロ」では肩書は必要ありません。人と交流するときは肩書を忘れて、対等な立場で接することが大切だと考えています。文化の違いに驚くことも少なくありませんが、その違いや困難ささえも、私は面白いと感じています。何事にも興味を持つことは、自分自身を知り、可能性を広げることに繋がると考えています。私は、旅を通じて人が自分らしく生きられる世の中になればいいなと思っています。皆さんにも、見たことのない景色を見たり、味わったことのない食べ物を楽しんだり、さまざまな人と出会う経験をしてほしいです。
挑戦への道を開く:やりたいことを口に出す勇気と行動力
これから何かに挑戦したいと考えている人には、それを口に出してみてほしいと思います。やりたいことがあっても、ただ思っているだけではなかなか行動に移せません。私もゲストハウスを経営したいと考えていましたが、行動に移すまでには時間がかかりました。友人や会社の同僚から「辞めたほうがいい」と否定されることも多かったです。口に出すことは大切ですが、相談する相手を間違えないようにしてください。自分のやりたいことを応援してくれる人に相談するのが良いです。私も実際にそういった方に相談したことで、覚悟を決めて具体的に動き出すことができました。自分が挑戦したいと考えていることを口に出すことで、背中を押してもらえるかもしれません。「やりたいことは口に出す」ことが、実現への最初の一歩になると私は信じています。
街を訪れる人と街の営みをつなぎ、ゲストハウスの魅力と異文化交流の楽しさを提供する
異なるバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、これからも可能性を広げていく