若林 順平

デンセンホールディングス 株式会社
若林 順平
JUMPEIWAKABAYASHI

会社は社員にとって自己実現の場であって欲しい。お客様だけでなく社員の想いをサポートする社長。

デンセンホールディングス 若林順平社長「会社は社員にとって自己実現の場であって欲しい」【長野市】

お客様だけでなく社員の想いをサポートするデンセンホールディングスの若林順平社長に、経営を行っていく上で大切にしている考えや社員に対する想いについてお話を伺ってきました。

インタビュアー
芹川 朋花

社会のために生み出された商品と、必要としているお客様をつなぐ
商品×役立ちというシンプルな思考で、必要とされる会社であり続けたい

目次

会社は人生を叶える場

経営を行う上で、「会社は自己実現の場であること」を最も大切にしています。社員一人一人に自分の人生があり、理想とする人生を実現するために、私たちの会社で働く選択をしてくれています。会社の実績はもちろん重要ですが、それ以上に、私たちの会社に関わる一人一人の人生の時間を大切にしたいと考えています。

そのために、【自分イノベーション】という一人一人が自らのキャリアプランを考え、それを踏まえ、キャリアサポート推進課がそれぞれの社員がそれを実現するために何がお互いに必要かヒアリングをする機会を作っています。私たちの理想を押し付けるだけではなく、社員一人一人が理想とする人生を大切にしたいと考えているからです。

無責任な立場ではいけない

私の祖父が終戦直後に会社を作り、私で3代目となります。入社直後は、社長室長という、社長の息子としてのポジションで働いていました。社長の息子として自由に好きなことができた一方で、実際に責任を負うことがなく、ある時その格好悪さに気づきました。自分が主体性を持って会社を成長させていくためには、無責任な立場ではいけないと思い、父である社長に直談判し株主として経営に参画させてもらいました。

経営にあたっては、物事をシンプルにしていくにはどうしたら良いかをよく考えるようにしています。何か課題に直面した時には、要因一つ一つにフォーカスしていくのではなく、その根っこに意識を置いて考えるようにしています。

ここでバンドがやりたい!

中学3年生の夏休みに、上田高校の学園祭で見たバンドを見て、これがやりたい!と直感しました。当時は勉強が嫌いで、先生からも絶対に無理だと言われていましたが、どうしても行きたくて、1日15時間勉強して家庭教師もつけてもらいました。無事に合格することができ、嬉しさのあまり家へ帰る途中に2回ほど事故に遭いそうになりました(笑)。高校入学後は、あこがれだったバンドでボーカルとして活動し、毎日とても楽しかったです。今でも高校を卒業できない夢を見てしまうぐらいに勉強は一切しなかったですね(笑)。

英語が話せないことへの悔しさ

幼い頃は、絵本ばかり読んでいる内向的な子どもでした。そんな私を心配したのか、スキーのスポーツ少年団に入ることになりました。小学6年生の時に、スキー合宿でスイスへ行き、英語で話しかけられて全く答えられないことに悔しさを感じたことがすべて現在の人生に繋がっています。高校卒業後は、ほとんどの学生が進学をする中やりたいことがなかったので大学受験はせず、バイト三昧の生活をしばらく送っていました。高校を卒業した年の夏に私の祖父が亡くなりました。私の祖父は私のことを跡取り息子だと思っており、そのように育ててくれていましたが、結果として大学に行く姿を見せられなかったことが心残りでした。

しかし今更大学受験をすることも違うなと考えた結果、幼少期の悔しさを思い出し、20歳で思い切ってアメリカへと飛び立ちました。アメリカでの経験を通じて、日本のことをより好きになった一方で、日本の会社は変えるべきことが多いと気づかされましたね。和魂洋才の考え方を持ち、アメリカで学んだ様々なアイデアを用いて経営を行っていきたいと感じました。

フラットな職場にするために

社員と接する上で、社長然としないことを常に意識しています。私は役割として社長をしているだけであり、同じチームの仲間であることに変わりはないので、フラットに言い合える関係性でありたいと思っています。そうであっても社長に何か言うには勇気がいると思います。勇気を振り絞って伝えてくれることには、それだけの理由が何かしらあるはずだと思うので、よりしっかりと聞いてあげます。

私たちの会社は営業会社として販売する反面、他の会社から色々購入させてもいただいています。ただ安く買いたいだけではなく、お取引先との間にどのような歴史があり、過去にどのような対応をしてくれていたのか、よく理解した上で取引をするように伝えています。我々もただ安く売ることに興味はありません。お客様にしっかりと商品や機能、サービスに納得していただき、適正な価格で買ってもらうことが一番です。その結果、会社の利益が増えて社員に還元できることが最も嬉しいです。社員が自社のサービスに自信を持って自慢できる会社でありたいと思います。

”役立ち”をもっと増やしたい

今後はもっと”役立ち”を増やしていきたいと考えています。そのためには、社員一人一人が社会の課題をしっかり認識した上で、役立ちが大きい商品やサービスを提供することが大切です。社会の課題を解決するために生み出された商品と、それを必要としているお客様を繋ぐことが、私たちの仕事です。商品×役立ちで、お客様に提供できるモノ・コトをどんどん増やしていきたいと考えています。

職場においては、他者へのリスペクトがちゃんとある、周りの人を大事にできる人達と一緒に会社を成長させていきたいです。立場に関係なく、会社を良くしようと動ける人であって欲しいですね。会社で働いて得る人生は、自分自身でつかみ取るものです。自分の将来にまっすぐに向き合える人が、それを実現できる場として共に会社を成長させていきたいと思います。

若林 順平
若林 順平
JUMPEIWAKABAYASHI
1969年長野県生まれ。アメリカ カリフォルニア州リンカーン大学卒業。1994年、デンセンホールディングス株式会社入社。2012年、代表取締役社長に就任。
デンセンホールディングス 株式会社

381-8525 長野県長野市南長池713番地1
TEL:026-251-0860
FAX:026-251-0889

3代目 50代社長 SDGs企業 サービス業 ワークライフバランス重視 創業50年以上 北信 地域密着型 売上100億円以上 女性が活躍 成果主義 社員数100人以上 若手活躍

本記事のインタビュアー

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