日本でいちばん大切にしたい会社って本は知っていますか?
現在70万部を超える人気のビジネス書です。
村上龍氏も推薦しており、さまざまなメディアで泣けるビジネス書として話題になっています。
本書で取り上げられている「日本でいちばん大切にしたい会社」は、大企業ではなく、立地も地方にあり、なかには斜陽産業と言われる業界にありながらも、それでも従業員や地域社会に貢献し、好業績を維持しています。
現在このシリーズも7冊となっており、7冊で取り上げられた長野県の「日本でいちばん大切にしたい会社」をご紹介します。
伊那食品工業株式会社(長野県伊那市)
伊那食品工業株式会社は、長野県伊那市にある寒天、ゲル化剤の製造業者。
日本でいちばん大切にしたい会社の第1シリーズに登場しました。
寒天の加工にメスを入れ、食品はもとより化粧品、医薬品等用途を拡げた。一般市場ではかんてんぱぱブランドの商品を提供している。業務市場ではイナアガー(アガーは英語で寒天)ブランドの商品を提供。国内市場のシェアは約80%、世界では15%である。食料品の中堅企業でありながら、特許出願を積極的に行っている。
2008年には創業以来48年間増収増益を達成し、プレジデント誌にて取り上げられる。毎年着実に成長する経営に関心を抱く経営者は多く、トヨタグループ、帝人を初めとして多くの企業が見学に訪れている。トヨタ自動車の豊田章男社長も経営のアドバイスを求めに伊那食品工業の塚越寛会長のもとを訪れている。塚越寛会長の主な著書に『いい会社をつくりましょう』(文屋)、『リストラなしの「年輪経営」』(光文社)などがある。
株式会社アールエフ
アールエフは歯科向けの口腔内カメラでは世界シェア8割、デジタルX線センサーでは国内シェア6割を占めています。純国産にこだわり、業界の同業他社に比べ2倍ほどの利益をだしている優良企業です。
日本でいちばん大切にしたい会社の第2シリーズに掲載れています。
長野駅前の商業ビルConeも運営しています。
2011年からSUKIYAKI NINJAでアールエフをご存知のかたも多いのではないでしょうか。
中央タクシー株式会社
自宅から成田空港や羽田空港など空港へ送り届ける「空港便」や、ホテルや保育園などを運営している中央タクシー。長野県では売上トップ規模で、離職率2%程度に留まる社員の定着率の高いのが特徴です。また乗客の9割が電話予約するので、基本的に流しの営業はしないという話です。
日本でいちばん大切にしたい会社の第3シリーズに登場している。
タクシーをサービス業と捉え、徹底的に接客に努めているが、「お客さまが乗降するときにドアを手動で開閉する」「お客さまに自己紹介する」「雨や雪の日にはお客さまに傘を差す」ということ以外、接客についてのマニュアルはないそうです。
乗務員には、売り上げのノルマを課しておらず、地方タクシーは赤字経営が珍しくないが、当社は黒字経営を続けている。