続けることの大切さ
「継続は力なり」を座右の銘として掲げています。私は元々不器用かつ人見知りな性格で内向的でしたが、一つのことをずっと続けることを大切にしてきました。それを周りの大人に認められたり、続けることはとても良いことだと言ってもらえたりした時に、継続は大切なことなんだと気付きました。弊社の社員にも「継続は力なり」の大切さを知ってもらうために、不器用でも仕事が出来なくても、続けることが大切なんだと伝えています。このことはこれからも社員みんなに大切にしてほしいですね。
スタッフのサプライズ
社長になった当時、会社には1億を超える借金がありました。それに頭を悩ませて自分は孤独だと強く感じていました。その時、行きつけの居酒屋で一人で飲んでいると、弊社のスタッフみんながサプライズで入ってきたんです。そして、私に「応援するので、一緒に頑張りましょう!」と言ってくれました。その出来事が代表になって一番嬉しかったことですね。その時は本当に涙が止まりませんでした。自分は独りぼっちだと思っていたので、自分についてきてくれるような素敵なスタッフが私の周りにいてくれたことにとても感動しました。
地域の人に育てられた
私の両親は二人とも身体障害者で、聴覚障害者でした。私は「コーダ」として幼少期を過ごしていました。コーダとは、両親のひとり以上が聴覚障害を持つ耳の聞こえる人のことをいいます。つまり、ろう者のもとで育った耳の聞こえる子どものことです。そんな両親のもとで、コーダとして私は育てられました。子どもの頃から、耳の聞こえない世界で育てられたので、家にいる時は手話で話をしたり、耳が聞こえない両親の代わりに、近所のおばちゃんとおじちゃんが、私の両親の耳の代わりをしてくれていました。私が泣き喚いていると、近所の人たちが集まってきて、どうしたのと心配してくれました。今思えば、私は地域の方みんなに育てられたんだなと感じます。
父母からの大きな愛情
子どもの頃に買い物に行って、大きい冷蔵庫やテレビを買う時に、大人に「これいくらになりますか」と値段交渉を親の代わりに私が全部していました。また、私が具合が悪くて学校に行けない日は、自分で学校に電話をして連絡をしていました。子供の頃は当たり前にやっていましたが、今考えれば、値段交渉や欠席の連絡など親がやってくれることを自分でやっていたんだなと思います。当時は身体障害者に対する差別がひどく、父母に見えないところで文句や悪口を言っているのを聞いたこともありましたが、そういう経験も含めて、今の自分がいるんだなと思います。父母にはものすごい大きな愛情で育てられたと感じています。こういったことを感じられるようになったことが幸せだと思います。
社名の由来
社名であるオリジナルインテンションの意味は「初心忘るべからず」です。この名前にした理由は、困難があった中で社長になった私を信じてついてきてくれたスタッフと、当時のことを忘れないでいこうと意味を込めて決めたことに由来しています。この社名を決める時は、スタッフ全員に一つずつ案を考えて持ってこようと言って、色々意見が出た中でみんなで話し合って決めました。「初心忘るべからず」をスタッフ全員で大切にしています。オリジナルインテンションという名前はいい名前だなと思っています。
真面目な人柄
弊社には人間的に真面目な人に入社してほしいと思っています。それは私が今まで生きてきて、真面目にコツコツと積み重ねていくことはとても大切だと感じているからです。また、弊社のスタッフには不器用で仕事ができなくてもいいんだよと言っています。たとえ、お皿を今日割っても、明日割っても、明後日割っても真面目に働いてくれればいいんだよという心構えでいますね。もしかしたら、居心地の良い場所を作ろうとしているのかもしれません(笑)。そして、真心からの接客を心がけています。誠心誠意お客様に対して向き合うことが大切だと感じています。
初心忘るべからずの精神を大切にし、忍耐強く志を貫く。付き添う仲間とともに地域に愛される会社を目指していく。