暇よりも忙しい方が良い
中国の古典の一節にある「小人閑居して不善をなす(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)」という言葉が私の心に深く根を張っています。この言葉は、つまらない人間が暇でいると、ろくなことをしないという意味です。この言葉の通り、人間は暇になるとろくなことを考えないため、忙しい方がいいと思っています。忙しいと2、3日ゆっくり寝たいなと思う時がありますが、2日くらい経つとまた働きたいなと思ってしまいます。
私は一日中ぼーっとしていられる人はいないと思っています。私自身活発的に動いている方なので、ぼんやりしたりじっとしたりしていることがほとんどありません。長野の言葉で、まめに働くという意味合いで「せっこうがいい」という言葉がありますが、やはりぼーっとするよりも体を動かすことが良いなと思っています。
日常的に私はあれこれ言うことはまず無いですね。周りからは、「座っててくださいよ」「じっとしててくださいよ」と言われますが、「自分でやった方が早いからいいよ」と自分で動くことが多いですね(笑)。
地域貢献と雇用
弊社の商品は原材料なのでお客様の目には見えませんが、食卓がより楽しく笑顔になれるよう食品を製造しています。お客様の食卓がより楽しくなり、笑顔や幸せに繋がることが、弊社の喜びであり想いであります。また雇用による地域貢献も笑顔や幸せに繋がることだと考えています。
弊社に入社する人で意外と多いのがIターンやUターンです。都会に一度行ってみたけれど馴染まず長野に戻ってきて良さを再認識した人や、都会出身の方で長野に訪れて良さを見つけて移住された人です。私も長野の自然に対して魅力を感じているので、田舎に住む素晴らしさを実感しています。長野県に住みたい人に対して雇用という形で地域に貢献できたらなと思っています。
気軽に行ける良さ
実は父親も弊社に勤めていて、長野はいいところだと聞かされていました。前会長から誘いもあり、東京から長野に来ました。長野は山などの自然を身近に感じる環境があり、例えば、今日スキーをしようと思って東京から現地まで向かうと行きで3時間かかります。しかし、長野からなら、今日晴れているからスキーに行こうとなっても30分で行くことができます。長野には思い立ったらすぐに行けるスキー場が近いので、気軽に行ける良さが長野にはありますよね。
アレンジが利く
粉食はいろんなアレンジがしやすいです。味や料理の仕方を変えられたり、何にでも合わせられたりすることができます。パンや麺にすることもでき、幅広く使用できるところに粉食文化の魅力を感じています。
一日でバランスの良い食事
「人間の身体は食べ物で出来ている」と考え、私は毎食バランスの取れた食事で無くても、一日を通してのバランスの良い食事を心がけています。朝は頭の栄養の為に糖質中心の食事が必要です。足りない分、お昼に野菜が多めの食事をしたり野菜ジュース等で補ったりします。タンパク質は夕食にと、一日単位で考えるとそんなに神経質にならずに済みます。
小さなことだけど…
社内の意識改革で大変だったことは衛生面です。具体的には工場に土足で入っていたのを上履きに履き替えるように変えました。工場内の床は水で濡れているため、衛生的にもあまり良くありませんでしたが、完全な乾燥状態にすることもできませんでした。また、履き替えるというのは、脱いだものを置く場所と上履きを置く場所が必要なので、その手間もあり、下足禁止の上履きに履き替えるということは意識改革の中で少し苦労したことのひとつです。
チャレンジ精神を持ってほしい
失敗を恐れず、チャレンジしていく学生を求めています。失敗するのは仕方ないことではありますが、同じ失敗を繰り返すのはよくありません。失敗したらそこからしっかり学んでいく姿勢を大事にしてほしいと思っています。でも一番よくないのは失敗を恐れて挑戦しなくなることです。あれこれやってみたいと言ってくれる学生と私は仕事をしたいですね。
そば粉を中心とした食の可能性を追求してそば食文化を広めていき、食卓にたくさんの笑顔を届けていきたい。