久保田 一臣

株式会社タカチホ
久保田 一臣
KAZUMIKUBOTA

お土産品を通じて地域の良いものを人々に提供し、地域に貢献する会社、人と人とのコミュニケーションや繋がりを大切にする社長

【長野市】タカチホ 久保田一臣

お土産品を通じて地域の良いものを人々に提供し、地域に貢献する会社。人と人とのコミュニケーションや繋がりを大切にする長野市のタカチホ久保田一臣社長に、コロナ渦での地域の特産品発信や社員との接し方についてお話を伺ってきました。

インタビュアー
酒井 瞳

余暇を楽しく過ごしたいという社会のニーズに応え、より多くの人に地域の魅力を伝えていきたい

豊かな余暇を提案

事業としては、観光・みやげ品の卸売と小売を中心に行っています。卸売では、地域の知られていない美味しいお菓子屋さんや名物などの地域の特産品を仕入れて、駅やサービスエリア、お土産屋さん、旅館の売店などに、商品を届けています。というのも、そういった地域にある特産品を売っているお店の中には家族や小規模で営業している会社も多く、駅やサービスエリアで販売するための人材や販路を持っていないことが多いんです。そういったお店のために、弊社が営業と納品の代行をすることで、地域の特産品をたくさんの観光客へ販売しています。

また、ご当地限定のものを企画して、販売もしています。小売では、旬粋(しゅんすい)というお土産屋さんの運営をして、直接お客様の声を聞いて、それを卸売事業に活かしたりしています。その他には、身近なレジャーとしてアウトドアのお店「アウトドアステーションVANVAN」や温浴施設である「天然温泉まめじま湯ったり苑」の運営、商業施設である「ショッピングタウンあおぞら」の運営を行なっています。

お土産を通して地域の特産品を知ってもらう

例えば「長野と言えばりんごだよね」ってみんな思うじゃないですか。そういう風に思うのって、やっぱりお土産を通してということもあるんですよ。りんごって、秋しか販売されないので秋でないと市場に置いてないですよね。でも、それを加工してお土産にすることで、年中りんごのお土産が長野県中の売店で販売することができます。

そして、そこに県外から観光客が来た時、りんごのお菓子がいっぱい並んでると、「あ、長野ってりんごが有名なんだな」って認知される。地域の特産品をみんなに知ってもらうということはやはり、お土産を通してということが多いですね。そういう地域の良いものを長野に来た人に知ってもらうことが弊社の役目です。

コロナ禍での地元の声

コロナ禍で観光客が激減した際は、地元の皆様に地元のお土産を買ってもらえるよう地元のスーパーやドラッグストア、コンビニといったところに販路を広げました。また地元の企業への出張販売も行いました。私たちは普段地元にいて、お土産を食べることってないですよね。コロナ禍で観光客が激減した中で、お土産を購入した地元の方から、「初めて食べた」と言われました。「人にはよく買っていく」とも言ってましたね。要するに「あげることはあっても、食べるのは初めて」だと。

実は法律に興味があった…

元々私が小さい頃、祖父が社長をやっていて、その後父が社長になり当たり前にそのまま引き継いでいくものだと思っていました。ただ、個人的な興味として実は弁護士になりたかったんですよ。単純に法律に興味がありました。法律を知ってる人って強いなって(笑)。とは言え、社長を継がなければいけないので、経営の勉強を中心にしていましたね。 

入社して見えてきた社内の課題

大学卒業後は、富裕層向けにリゾート会員権を販売する会社で営業をしていました。その後、弊社へ入社し、小売店やマーケティングを担当しました。その中で社内の課題がたくさん見えてきました。その課題を解決するためには、どこをどう改善したらよいのかを、1年間ひたすら書き溜めて、企画書を作成しました。1年経ったところで、部下なし権限なしで、その課題へ取り組ませてほしいと父親を説得しました。

父親の寛大さ

当時は父親と家で仕事についてよく話し合っていました。自分のやりたいことをやろうとしてもそれまでの社風があるから合わないとか、父親も父親でいろんな想いがあるから、今それを会社でやったら社員がいなくなってしまうなど、そこら辺のバランスについてたくさん話しました。

もし父親と話し合わず、社長になってそのままやりたいことだけやっていたら、多分社員が居なくなっていたかもしれないですね。父は私のことを認めてくれるところは尊重してくれました。父と話をする中で衝突することはほとんどなかったです。いろいろと生意気なことを言いましたが、衝突しなかったのは、先代の器は大きかったからです。

今までと変わらず

社長になってもそれまでと変わらず社員が接してくれることが嬉しいですね。社長になったら、社員との距離が離れてしまい、話しかけてくれなくなったりするんじゃないかって思ってたんですけど、変わらず一緒にふざけて話したり、話しかけてくれたりしたのが嬉しかったですね。

辞める社員からの手紙のおかげで

実は、会社を辞めていった社員から手紙を貰ったんです。そこには、「上の年代の人ともしっかり話す機会を意識して作った方がいいですよ」と書いてありました。その手紙を貰って自分では距離が近いと思ってましたが、よく考えてみると、上の世代の社員とは年齢が近い社員に比べるとコミュニケーションの量が少なくなってしまっているということにきづかされました。

地域の魅力発信!

余暇を充実させたい、自分の休みを楽しみたいというニーズは、時代が変わっても絶対になくならないんですよ。いかに余暇を楽しんでもらうかに焦点を当て、いろいろな事業を展開していきます。観光・みやげ事業を通して地域の特産品や名産品をもっと多く見つけだし、生み出します。お土産を通して地域の魅力をより多くの人に伝えるということが使命だと思っています。

久保田 一臣
久保田 一臣
KAZUMIKUBOTA
1982年生まれ。2006年青山学院大学経営学部を卒業後、リゾートトラスト株式会社に入社。2008年株式会社タカチホに入社。2015年に経営マネジメント課長に就任。2016年にマーケティング部長に就任し、同年に取締役就任。2017年に代表取締役社長就任。
株式会社タカチホ

長野県長野市大豆島5888番地

TEL:026-221-6677

FAX:026-221-1346

本記事のインタビュアー

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