「運命は勇者に微笑む」
将棋棋士・羽生善治永世七冠の言葉である「運命は勇者に微笑む」を私は座右の銘にしています。幼少期から将棋を細々とやっており、大学時代には、将棋の部活動に参加していました。羽生先生からはアマチュア棋士として勉強させてもらっており、経営者としても大変学ばせていただいています。築き上げてきた偉大なキャリアに束の間も安住することなく、棋士として常に挑戦し続けている点や妥協を許さず常に最善手の探求を続けている点、困難を恐れず幾度となく困難を乗り越えてきた精神力など、多くの点から深く感銘を受けています。
経営者は会社の内外問わず常に様々な困難と対峙しています。市場の変化や他社との競争、そして経済状況の変動など、確かな正解など存在せず、何度も何度も自問自答させられます。しかし、そんな時に大切なことは決して逃げることなく勇気を持って主体的に立ち向かうことであり、そうすることで初めて組織を成長させ、社会に貢献できると信じています。
私自身が社長としての役割を果たす中で、逃げずに困難な道を選ぶことを意識してきました。私自身は非常に弱い人間だと思っているので、妥協したくなることや甘えてしまうこともあるのですが、そんな時に自分を奮い立たせるために、この言葉を座右の銘として心に留めています。
開業をサポート
事業のメインは原材料の卸売業ですが、先代の時からパン屋さんや洋菓子屋さんとの付き合いの中で、機械のサポートもするようになりました。機械を多く導入するのはお店を開業する時なので、そこに力を入れ開業サポート事業を始めました。個人で経営するパン屋さんやお菓子屋さんも増えてきたので、現在では月に一件ほど開業サポートを行なっています。また、食パン専門店に関してはパンの作り方などのノウハウまで教えることができるのが弊社の強みかなと感じています。
活力に溢れた父
私の父はパンを作ったり機械を修理したりするなど非常に活動的な人で、そのバイタリティ溢れる姿に感銘を受けました。長年、父が肺の難病に苦しんでいたので、早く一人前の社長になって安心して貰いたいと思い仕事に取り組んできました。余人をもって代えがたく、未だに惜しむ声もあるほど偉大な父なのですが、少しでも近づけるように頑張りたいと思っています。
粘り強い性格
入社当初は右も左も分からない中、営業も上手くいかず会社の業績も徐々に下がっているような状況でした。また、将来へのプレッシャーも感じていて大変苦しかったです。しかし、その頃に逃げることなく色々と勉強して試行錯誤を続けたことが、今の礎になっていると思います。このような行動は自分の負けず嫌いな性格から来てるのではないかと感じています。負けず嫌いな性格は父譲りだと思っています。
さらなる成長を目指して
幼少期から会社を継ぐことを意識していたので、社長に就任してから比較的順調に会社が成長していることが一番嬉しいです。あと30年以上は経営者を続けたいと思っているのでどこまで成長できるかが非常に楽しみです。
オリジナル商品開発へ
今年度から新規事業として「生米粉のパン・スイーツラボ」を開設し、製菓製パン業界に新たな価値提供ができると考えています。7月現在、米粉を使ったグルテンフリーな製品を作ろうと試作を進めている段階です。具体的には、レストランやホテルなどの朝食のパンやディナーに添えてあるパンなどを作ろうと考えています。
つまり、弊社オリジナル商品の開発に注力するつもりです。既存のルートに対してより幅広い商品提案ができればと考えています。また、このラボが情報発信の場として活躍できればなと思っています。そして、ゆくゆくは製菓製パン業界のプラットフォームとして、地域社会の経済活動を牽引する企業にしていきたいと思っています。
勇気を持って自発的に立ち向かうことは組織の成長になり、社会貢献にもつながる
これからも成長しつづけたい