桑原 昌之

大日向小学校
桑原 昌之
MASAYUKIKUWABARA

佐久穂町に日本で初めてのイエナプラン教育に基づく学校を設立し、従来の「詰め込み型」ではない教育を取り入れている校長

【佐久穂町】茂来学園 大日向小学校 桑原 昌之

佐久穂町に日本で初めてのイエナプラン教育に基づく学校を設立し、従来の「詰め込み型」ではない教育を取り入れている茂来学園大日向小学校の桑原昌之校長に、イエナプラン教育の特徴や、大日向小学校の教育理念を伺ってきました。

インタビュアー
小古井 遥香

すべての人が「個」として大切にされ、それぞれの違いを認め合い、互いに協働することを通して世界平和に貢献する

―開校4年ですね

多くの子どもたちが通っていますが 2019年4月に開校して、小学1年から中学2年までの子どもたちが通っています。小学校には127名、中学生は9名が在籍しています。1年生から通っている子もいますし、編入してきた子とさまざまです。 開校前は「30人は来てくれるかな」と心配していましたが、ありがたいことに70名以上の応募がありました。2年目には100名を超え、当初予定していたペースより早いです。

―中学生も通っているんですね 

2022年4月に中学校の開校を目標に準備していますが、それまでは、フリースクールとして中等部を設けています。小学校開校時に、中学校が出来る年度に合わせて4年生までの募集を予定していましたが、兄弟姉妹で通わせたいという要望もあり、5、6年生を若干名受け入れ、そのメンバーが今中等部に通っています。

―移住して大日向小学校に通うご家庭も多いそうですね 

全体の7割が県外から、北は北海道、南は沖縄と全国各地から移住してきています。また佐久地域が地元で、首都圏から子どもの進学を機に戻ってきて、大日向小学校に通っているご家庭も多くあります。

―なぜ佐久穂町で開校されたのですか 

豊かな川や森があり、水田や畑、果樹園が広がるこうした自然や地域の営みすべてが学びの環境となり、子どもたちは地域の人たちと交流しながら、「本物から学ぶ」ことができます。 また地域の皆さんが温かく迎え入れてくださったことが大きな理由です。あとは首都圏から1時間半でアクセスできる利便性もあります。

―イエナプランとは 

イエナプランはドイツで生まれ、オランダで200校が実践する教育理念です。教育メソッドではなく、「20の原則」として語られるコンセプトを基に、自発的な学び、年齢や考え方の違う集団で助け合いながら共生することなどを大切にしています。

―大日向小学校の特徴を教えてください 

異年齢グループによる学級です。各クラスには、グループリーダーと呼ばれる担任がいます。日々の学習の中心は、子どもたちの「問い」から始まり、教科横断的、協働的にに学ぶワールドオリエンテーションと呼ばれる活動です。その学びに必要な事柄や、基本的な学習事項は、主にグループリーダーが課題として設定し、子どもたちが自分のペースで計画を立てて、自分に合った教材を選択して学びます。

―大日向小学校の教育方針について教えてください 

「自立する・共に生きる・世界に目を向ける」の3つのことを大切にしています。子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、さまざまな人たちと協働しながら世界に目を向けて主体的に学ぶ教育環境を築くことで、建学の精神である「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることができる世界をつくる」ことの実現を目指しています

桑原 昌之
桑原 昌之
MASAYUKIKUWABARA
1967年生まれ。神奈川県伊勢原市の公立小学校教諭、統括教諭、伊勢原市教育センター研修指導主事などを歴任。2010年に早稲田大学大学院スポーツ学科研究科を修了。2019年学校法人茂来学園大日向小学校の校長に就任。
大日向小学校

〒384-0502
長野県南佐久郡佐久穂町大日向1110
0267-81-2345

本記事のインタビュアー

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