中嶋製作所の名前の由来と祖父の縁起担ぎの哲学
「中嶋製作所」の名前に込められた意味についてお話しします。多くの方が疑問に思うのが、なぜ我が家の名字である「島」とは異なる漢字の「嶋」を使用しているのかという点です。この選択には、創業者である私の祖父が深く関わっています。祖父が会社を立ち上げた際、彼は字画数の縁起を非常に重視しており、「嶋」の方が良い縁起をもたらすと考えたからです。経営者としての祖父は、字画数の良し悪しを信じ、それが中嶋製作所という社名の由来にもなったと考えられます。この名前には、ただの縁起担ぎだけではなく、祖父の事業に対する熱い思いと、成功への願いが込められているのです。
独自デザインの一人用バーベキューコンロ: 弊社展示会の特別なお土産
最近、当社は一人用バーベキューコンロの製作を始めました。これらのコンロは販売目的ではなく、弊社の展示会にお越しいただいたお客様への特別な贈り物として提供しています。このバーベキューコンロは、分解可能な設計になっており、お客様はそれをA4サイズのバッグに収納して持ち運びが可能です。もちろん、簡単に組み立てて使用することができます。
これまで展示会では、一般的に購入したボールペンなどのノベルティを配布していましたが、弊社ではもっと個性的で価値あるものをお客様に提供したいと考えました。そこで、弊社の従業員が直接製作に携わることで、独自のバーベキューコンロを製作することにしました。このプロジェクトが選ばれた理由は、当時バーベキューが大流行していたことと、ネットでの検索により、バーベキューコンロが比較的容易に製作できることが判明したためです。特筆すべきは、これらのコンロが弊社独自のデザインであり、弊社のロゴマークが入っている点です。
「わくわくするモノづくり」: 弊社の経営理念と社内のクリエイティブな取り組み
私たちがモノづくりにおいて常に心がけているのは、遊び心を忘れずに、わくわくするような製品を生み出すことです。弊社の経営理念にも、「わくわくするモノづくり」を追求することが明記されています。この理念では、製品が相手に喜びや驚きを提供することを目指しています。日々の業務が忙しく、同じ種類の製品を作り続けていると、新しいアイデアを思いつくのが難しくなることがあります。
そんな中、私は社員に対して、私自身がわくわくするような製品の制作を提案し、実際に作成を依頼しました。この新しい取り組みに当初は消極的だった社員も、現在では展示会での新製品発表に向けて、意欲的に取り組んでいます。このような変化は、私たちが展示会で配布するバーベキューコンロを制作する背景にもあります。私たちは、お客様に「おお!」と思ってもらえるような製品を提供したいと考えており、それが私たちの「わくわくするモノづくり」の精神に繋がっています。
社員への感謝を形に: 手書きサンクスカードとバースデーカードの取り組み
私たちの会社では、毎月の給与明細と共に、手書きのサンクスカードを社員に贈っています。このサンクスカードは、日頃の感謝の気持ちを名刺サイズのカードに綴り、従業員へ直接伝えたいのですが、中々難しいためメッセージで渡しています。この取り組みを始めたのは、私が社長に就任した時からで、約100名の社員一人ひとりに対して、手書きで記しています。
さらに、サンクスカードに加えて、バースデーカードも社員に渡しています。これは各社員の誕生日を祝い、特定の出来事や貢献に対して個別の感謝のメッセージを添えて贈るものです。サンクスカードやバースデーカードを取り入れている企業は多いものの、両方を実施している企業はまだ珍しく、私たちはこの独自の取り組みを続けていくことで、社員への感謝の気持ちを常に表現していきたいと考えています。
顧客信頼を核とした経営: 日本で最も頼られる畜産メーカーを目指して
現在、弊社の自社製品のシェアは国内でトップですが、それとともに、日本で一番お客様から頼られる畜産メーカーでありつづけたいと思っています。それは売り上げのことを指しているのではありません。弊社は基本的に売り上げを追わずに経営をしており、むしろ追わない方が私は健全だと思っています。
また今後、国内の人口が減っていくと言われているため、人を多く雇って会社の規模を拡大することは厳しいと思われます。そこで、ダウンサイジング(会社の規模を縮小)しても利益がでる会社でありたいと考えています。会社の規模を変えずに利益を出すには、お客様に製品が高くても中嶋がいいねと言ってもらえるようにしていかないといけません。お客様のために製品を作り、お客様に頼られる会社を目指していきます。
"いいね"と笑顔溢れる未来を、遊び心あるわくわくモノづくりで実現する