人の影響を受けて…
私が会社を継ごうと決意したのは、先代(母方の祖父)の教えと、東京支社統括との出会いが影響しています。先代には、小さい頃から「人が左を見ていたら、右を見なさい」と教えられ、広い視野を持つ大切さを感じながら育ちました。
大学一年生の時に行ったイタリア旅行では、日本とは違う建築物や食べ物などにカルチャーショックを受け、その後のスペイン旅行でも自分の知らない世界を知ることができ、視野の広がりを感じるとともに自分のちっぽけさを感じました。こういった経験をさせてくれたのが先代でした。
東京支社統括との出会いは入社前の面接で、とても面白く純粋にこの人の下で働き学びたいと思いました。現会長から代表をやってみないかと言われた時は、自分に代表が務まるかどうか悩みましたが、この2人からの影響を受け、会社を継ぐ決意をすることになりました。
同じサイクル
弊社に入社する前は飲食業界で働いていました。その頃は飲食業界が天職だと思っていました。私がいた飲食業界では、注文を取ってから調理をして提供する流れのサイクルになっていて、提供後にお客様から直接評価を頂きます。印刷事業も基本的な原理原則は一緒で、お客様の想いを情報加工として形にして、納品後に活用していただき評価を頂きます。どちらも根本のところは、お客様が求めているものを形にして提供するというのは同じです。
モノづくりが好き
今までやってきた仕事はどれもモノづくりに関わっています。根本として私が創造することやモノづくりに携わることが好きだからだと思います。学生時代は、国語などの文系科目が苦手で、絵を描くことや数学、物理などの理系科目が好きでした。幼少期はレゴで遊ぶのが好きで、何もないところから自分が創りたいものをイメージして積み重ね遊んでいました。
それもあって最初は建築の分野に興味がありました。今も変わらずモノづくりが好きですね。今の印刷業界は変革を求められていて、新しい事業を確立していかなければならないと思っています。自分にとっては新しいモノづくりの一環だと思っています。
挫折は次に繋げるプロセス
飲食業界で働いていた時、自分が希望する事業部ではない事業部に配属されたことがありました。私の希望する配属先ではなかったので、周りからはすぐに辞めるだろうと言われていましたが、私は配属先が楽しいと感じていました。なぜなら、自分の知らないことを経験することができるからです。それに自分の希望する事業部に移った時にもプラスになると思っていたからです。
飲食事業部へ戻り、売上の下がったお店を立ち直すということに携わりました。飲食業界でのこの経験から、苦しいことがあっても諦めるのではなく、そこから這い上がることを学びました。挫折は次に繋げる過程だと私は思います。
地域と関わりたい
弊社は紙を印刷することが本業ですが、現在では幅広く事業を展開しています。紙を刷ったもので何をするのか、お客様は何をしてもらいたいのか、地域に対して何をしたい会社なのかなどを弊社の強み弱みを振り返ったところ、地域プロモーション支援事業、企業プロモーション事業、人材開発支援事業、出版支援事業などができるのではないかと考えました。これらの事業を通して、地域活性化や地方創生に繋げられていると感じています。また、これからも弊社に何を求められているのか自問し、挑戦し続ける企業になりたいと考えています。
地域に根付いた会社として地域貢献に携わるとともに、常に求められているものを問いかけ、挑戦し続けたい