利益よりも地域貢献
40歳を越えたあたりから生まれ故郷である長野県に地域貢献したいなと思うようになりました。自然豊かな長野県で、今まで私がやってきたキャンプやサーフィンなどのアウトドア経験を活かして、何かできないかなと考えたところ、小諸市でキャンプ運営を行い、長野という町の魅力を多くの人に知ってもらいたいと考え活動を始めました。
小諸市は年々人口が減少してきていて、寂れかけています。軽井沢の観光客がアウトドアに行くとなると、北軽井沢の方に40〜50分かけて行ってしまいます。しかし、小諸市なら電車で20〜30分で行ける距離にあり、時間もそこまでかからず気軽に行くことができます。
小諸市は坂の上にある町なので、景色も上から眺められ非常に良いところです。私は小諸市に都会の人を癒せるような場所を作り、小諸市を少しでもいいなと思ってもらい、小諸市にある色々なお店に訪れてもらいたいなと思っています。将来的には、小諸市や長野県に移住してくれれば良いなと思っています。利益よりかは町に貢献したいという想いが強いですね。
巡り巡って良い方へ
「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」ということわざを私はとても気に入っています。この言葉は、一見、不幸なことに思えることが、幸福につながることがあったり、その逆もあるという意味です。悪いことがあったとしても、それが良いことに導いてくれると思っています。
つまり、経験すること全てが意味のあることで、生きていれば悪いこともあるでしょうが、悪いことがあったからこそ良いことが引き立つと言えます。失敗しても、その失敗があったからこそ成功があるのだと私は思います。今までの人生でこのことわざに似た経験をしたことがあるので、この言葉に心を揺さぶられたのかもしれませんね。
義務感と不安
キャンプ場を開くことは一個人でやるようなレベルではないのですが、その中で自分で作っていかなければという義務感を感じていました。まず初めに、山で2か月間木を切り、抜根し、平らにするまでを一人で行いました。その後は手伝ってもらって砂利入れや整地をして長い月日を経て完成させることができましたが、形になったからといってお客様に来ていただけるわけではないのが現実です。
また、キャンプ場が出来上がったのが冬に差し掛かるタイミングだったので、本当にお客様は来るのだろうかという不安もありました。しかし、コロナ禍でアウトドアの需要が高まったこともあり、春になると頻繁にお客様が来られるようになったので、本当に良かったです。それまでは不安や心配の気持ちが強く辛かったですね。
地元の良さを活かしたい!
キャンプなどのアウトドアビジネスを通して、地域の方や長野に移住してくる方たちの働き口になれればなと思っています。また、海外で輸入したものを使うのではなく、地元のものを地元で使って、それを発信していく形でやっていきたいと考えています。地元の良さを活かしてといったところでしょうか。海外で安くていいものもあるでしょうが、それは何か違う気がしますね。地産地消のように地元のものを積極的に利用することで、再びその地域に活気が戻り、最終的には地域の活性化につなげていきたいと思っています。
挨拶プラス一言
元気いっぱいで笑顔に溢れた人、挨拶のあとにプラス一言添えられる人がいいなと思っています。例えば、挨拶をするときに「こんにちは」だけでなく、挨拶のあとにプラス一言で「昨日寒かったですね」と話すということです。このように話すことで会話のキャッチボールができ、お客様が話しやすくなったり、お客様から聞けなかった話を聞けるようになったりします。
ほんのちょっと言葉を交わすだけでも、人は相手に対する安心感や信頼感を感じると思うので、初対面で緊張してしまう場面でも敢えて挨拶プラスアルファを言うことで話が弾んでいくと思います。そんな一言が言える人と一緒に働きたいなと思ってます。
「長野って素敵なところ」「長野に移住したい」と思ってもらえるように地域に貢献していきたい。