鶴見 由加里

株式会社スポカラ
鶴見 由加里
YUKARITSURUMI

好きなサッカーを突き詰める!スポーツへの想いを胸に選手やサポーターの姿を発信し続ける社長

スポカラ 鶴見由加里社長「私にとって仕事は趣味という感覚です」【松本市】

好きなサッカーを突き詰める!スポーツへの想いを胸に選手やサポーターの姿を発信し続けるスポカラの鶴見由加里社長に、創業の想いと創業してからの苦労とどう乗り越えたのかについてお話を伺ってきました。

インタビュアー
小古井 遥香

選手と、ファン、サポーター、みんなで信州のスポーツを盛り上げる。地域とスポーツを結びつける存在でありたい

目次

好きだから没頭できる

弊社は「SPOCOLOR(スポカラ)」という、長野県のスポーツを応援するフリーマガジンを発行しています。毎月、子どもから大人まであらゆるスポーツを取り上げ、さらに注目されているプロチームの情報も伝えながら、読者が楽しめるファン目線で取材編集しています。

長野県高校サッカーの1年間をまとめた「CLIMAX」も発行しています。あわせて全試合全校の写真も販売しており、生徒や監督はもちろん、無観客試合が多いコロナ渦で試合を見られなかった親御さんにも、記念として好評頂いています。でもこの事業は、私自身がサッカーが好きだからこそできることですね。高校サッカーは4月から12月末まで試合があります。その間ほとんど毎週末取材にに行き、日付が変わる頃に帰宅することになります。そこまで没頭できるのは、サッカーが大好きだからです。

スポーツ雑誌を作りたい

父親が少年サッカーの監督を務めていた影響で、幼少期からサッカーは好んで観ていました。ただ私はサッカーそのものというより、頑張っている人を見るのがすごく好きなんです。選手の奮闘する姿は、私たちの日常生活では見えにくい頑張りを凝縮している気がします。頑張っている選手の姿と彼らを応援するサポーターも含めて発信したいと思っていました。

初めは社長ではなくサラリーマンとして、スポーツ雑誌を作るつもりでした。だから松本市の出版社の社長さんに、スポーツ雑誌の製作を打診して回ったんです。作ってくれる会社に就職して、社員として雑誌を製作できたらいいなと。でもスポーツ雑誌は収益化が難しく、提案を受け入れてくれる出版社がありませんでした。その時には以前働いていた会社も辞めていたので、私が立ち上げるしかないと思い、スポカラを創業しました。例え事業がうまくいかなかったとしても、普通のサラリーマンが突然立ち上げた会社のことなので注目もされていないですし、変なプライドもなかったため気は楽でした。なにより、サッカーで生きていくという情熱があったので、立ち上げてからこれまで懸命に続けることができました。

先輩社長に支えられ

7月でスポカラは9周年になりました。今まで様々な困難に直面してきました。例えば初めの頃は、取材、撮影、記事執筆、営業まで、全部自分で行っていました。だから時間もなく、利益をうまく出せていなかったんです。そんな時に救ってくれたのは、同じ社長の言葉でした。「苦手なもの全部捨てなさい」「強みを生かせ」という言葉です。それで自分を省みた時、得意なものとして残ったのが営業でした。このことをきっかけに、取材や執筆はプロのライター、カメラマンに任せるようになって、そのぶん自分は営業に時間を使えるようになりました。苦労を経験してきた先輩社長からはたくさんのアドバイスをいただきました。社長という点で言うと、長野県は女性社長が本当に少ないです(女性社長比率は2018年4月時点で全国ワースト2位 帝国データバンク調べ)。同じ女性だとより刺激にもなるので、今後増えてくれたら嬉しいですね。

趣味を仕事にすることで

スポカラでは高校サッカーCLIMAX杯も開催!
イベント運営にも情熱的に取り組む

私にとって仕事は趣味という感覚です。だから土日も仕事をしていたいし、遊びに行ってもパソコンを持って行きますね。リフレッシュで旅行に行っても、結局サッカーを観ています(笑)。またスタッフもスポーツ好きな人が多いです。仕事を依頼していなくても、趣味だからと言って、土日もサッカー観戦をするほどです。

趣味と仕事の混同に関して可哀想という意見もありますが、よかったことも明確にあります。何のために仕事をしているのかが分かるようになったということです。サラリーマンの時は、決められた時間以外に仕事をしたくなかったですし、仕事が誰のために、何のためになっているのかよく分かりませんでした。でも今は好きなことをしているので、情熱を持って仕事ができています。

やりたいことをみつけるには?

弊社では今、カメラマン志望の大学生が手伝ってくれています。将来は就職でなく、個人事業主になりたいそうです。大学生にも、自分のやりたいことに応じて様々な選択肢があるんですね。私もサッカー観戦という趣味が仕事になりました。自分のやりたいこと、好きなことが分からない人は、まず色々なものを自分の目で見ていくのが一番だと思います。それでおもしろそうだなと思ったことにとことん没頭してみれば、それが自分の好きなことになります。好きなことを仕事にしたいと思ったら、人が喜ぶように突き詰めていけば収益にも繋がっていきます。新しいことを始める時、最初は心ない言葉を掛けられることもあります。でも3年も4年も無我夢中でやっていたら、見ていてくれる人は必ずいる、というのが私の実感です。

全国への展望

今は高校だけですが、これからは小学校、中学校と「CLIMAX」のような1年間の総集編になるような雑誌を増やしていきたいと考えています。長野県サッカーの代名詞として「CLIMAX」やスポカラが挙がるようになったら嬉しいです。また、コロナ渦の影響で紙媒体だけでなく、Webでも情報発信をしております。それにより県外の方からも連絡をいただくようになりました。紙媒体は県内でしか配布していませんが、Web記事は日本中のサッカーファンに見てもらえるということを実感しています。だから今後はさらにWebを使って、全国の人に長野県出身のアスリートを発信していきたいです。好きなサッカーで発信ができたら理想ですね。

鶴見 由加里
鶴見 由加里
YUKARITSURUMI
長野県安曇野市出身。高校卒業後、経理など事務職を経て、地元の出版社に就職。2013年に独立、個人事業主として長野県初のスポーツに特化したフリーマガジン「SPOCOLOR」を発刊。2015年、株式会社に組織変更。
株式会社スポカラ

〒399-8303 長野県安曇野市穂高5972‐1 2F
TEL:0263-87‐7009
FAX:0263-87‐7009

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本記事のインタビュアー

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